- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府大阪市北区
- 広報紙名 : わがまち北区 令和7年3月号
新旧様々な“推しスポット”がある北区!最新情報と共にお伝えします
■与謝蕪村句碑
場所:茶屋町19-1
なのはなPROJECTのHP
【HP】https://f-mary.com/nanohana/index.html
◇菜の花や月は東に日は西に
梅田芸術劇場正面玄関前に、「菜の花や月は東に日は西に」と刻まれた句碑があります。大坂の毛馬村(現在の都島区毛馬町)で生まれた俳人・与謝蕪村が、故郷の菜の花畑の風景を懐かしみ詠んだ句です。
江戸時代、梅田の辺りには菜の花畑が一面に広がっていました。また、梅田芸術劇場の前身である梅田コマ劇場を手掛けた阪急グループ創始者の小林一三は、温もりのある蕪村の俳句をこよなく愛したといいます。劇場前に句碑が建立されたゆえんです。
◇みんなで育てた菜の花を句碑の周りに
春になると、句碑の周りをたくさんの菜の花が彩ります。手入れをしているのは、なのはなPROJECT実行委員会の皆さんです。
旧梅田東小学校校庭で種から栽培した菜の花でまちを彩る緑化イベントが始まったのが2009年。一旦休止したものの、まちを訪れるリピーターを増やしたいと2021年に「なのはなPROJECT」として復活しました。
毎年秋、趣旨に賛同する人や茶屋町を訪れた人に、土が入ったポット4つと菜の花の種を配布。約4か月間、それぞれの家庭や職場で育ててもらい、2月下旬に句碑前に持ってきてもらいます。こうして集まった約1,200個のポットを実行委員の皆さんがプランターに植え替え、句碑の周りに設置します。苗の育成に参加する企業や団体も増えるなど、なのはなPROJECTの輪は年々広がっています。みんなで愛情たっぷりに育てた花が、茶屋町にのどかな菜の花畑の風景を蘇らせます。
・毎年300人を超える皆さんに菜の花の栽培に協力いただいています。それぞれ育った環境が違うので一度に満開にはなりません。是非何度も見に来てください。