- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府堺市
- 広報紙名 : 広報さかい 2025年4月号
■13.幕末に作られた銃
江戸時代の終わりごろ、洋式銃が西洋から日本に入ってきました。その影響を受けて、日本の銃もそれらをまねて作ったり、独自の工夫をして新たに発達したりします。堺の鉄砲鍛冶、井上関右衛門家でも、新たな技術を取り込んでさまざまな銃が作られました。
例えば、火薬への点火方法については、これまでの火縄を使うやり方に加えて、燧石(ひうちいし)による摩擦を使う方法、雷管式と呼ばれるハンマーの強い衝撃を利用した方法の銃が作られるようになります(写真(1)・(2)参照)。
現在、堺市博物館で開催中の企画展「井上関右衛門家文書の世界―堺鉄炮の生産・販売・技術―」(5月11日まで)では、井上関右衛門家が製作した火縄銃・洋式銃・雷管式の小銃・大砲の図面や実物を展示しています。
※写真は、広報紙P.9をご覧ください。