くらし 【クローズアップ2】よみがえる 伝統の火見櫓(ひのみやぐら)(1)

市姉妹都市交流センター跡地を「高槻城公園北エリア大手地区」として城下町らしいスポットに整備します。その目玉は現代に再現する火見櫓です。
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■進む北エリア整備 令和8年度末に一次開園
かつて北摂唯一の近世城郭として重要な役割を果たした高槻城。当時の風情を感じられる公園を、高槻城公園北エリアとして、市民会館跡地地区と大手地区に整備します。
今後、北エリア一期は令和8年度に開園、二期は9年度以降に着手を予定(右図)。城下町らしい歴史空間としてリニューアルします。
※詳しくは本紙をご覧ください。

◆北エリアの整備スケジュール
○令和7・8年度
一期エリア工事。一次開園

○令和9年度~
二期エリア設計、工事。二次開園

◆市民会館跡地地区 ※詳しくは本誌令和6年8月号で掲載
高槻城三の丸に位置します。一期には、土塁や土塀、東屋、武家屋敷風の公園トイレなどを整備。民間飲食店なども誘致します。二期(高槻警察署の移転後跡地)には、櫓(やぐら)や枡形門(ますがたもん)などの建造物を整備し、城郭らしい景観を形成します

■過去から現代へ 大手地区にランドマーク
大手地区には、かつて高槻城下町を見守った火見櫓を設置します。
これまで高槻城下町に火見櫓があったことは分かっていましたが、実像は不明のままでした。しかし、一昨年に、火見櫓が写った明治初期の古写真を発見し、それが契機となって再現に結び付きました。
当時の火見櫓は、高い場所から城下町を見渡すことでいち早く火事を見つけるための建物。災害時には半鐘(はんしょう)を鳴らして住民に危険を知らせる重要な施設でした。
新しい火見櫓は、城下町を彷彿とさせ、行き交う人々を見守るランドマークとなって復活します。

◇カフェ・レストランも設置
高槻城公園をより多くの人に親しんでもらうため、一次開園に合わせて民間飲食店などの店舗も2カ所にオープンします。公募制で、4月から募集を開始予定。魅力的な公園整備に向けて、応募をお待ちしています。

次のページで、復活する火見櫓の歴史的価値を紹介します