くらし 【クローズアップ1】令和7年度施政方針(2)

■令和7年度施政方針 重点施策
市では、8つの将来都市像を実現することを目指して次の(1)~(8)の重点施策に取り組みます。

◇令和7年度の予算編成
一般会計 1,494億6,356万円
特別会計 1,106億9,774万円
合わせて 2,601億6,130万円
※予算の詳細は本誌5月号に掲載

【1】都市機能が充実し、快適に暮らせるまち
◆JR高槻駅前を無電柱化・美装化
2億3,450万円
防災性の向上や快適な道路空間の確保と、景観の形成を図るため、JR高槻駅から上宮天満宮へ向かう高槻駅前線の無電柱化と美装化を推進します。

◆[新規施策]駅前などに密閉型喫煙所を設置
1億1,872万円
阪急高槻市駅前、JR高槻駅前などの公共喫煙所を、密閉型喫煙所にリニューアルします。

◆JR高槻駅南地区 再整備に向けた取り組みを支援
815万円
同地区に求められる都市機能・都市基盤の在り方について整理・検討を行います。また、事業化検討パートナーを決定した市街地再開発準備組合による再整備に向けた取り組みを支援します。

◆駅周辺の公衆トイレをリニューアル
1億990万円
阪急高槻市駅前、JR高槻駅西口、JR摂津富田駅前の公衆トイレを順次バリアフリー対応トイレにリニューアルします。

◇その他
・富寿栄住宅の2期住宅棟整備と既存入居者移転を完了
・JR高槻駅北側で下りエスカレーター整備や歩道の美装化などを推進
・水道施設の強靱化(きょうじんか)と安定経営の両立のため、水道料金を改定
・「市営バス経営戦略」を改定
・[拡充施策]木造住宅の耐震改修補助額を増額、民間建築物の耐震化を促進
・「総合交通戦略」を改定、[新規施策]樫田地域でデマンド交通の実証運行を実施

【2】安全で安心して暮らせるまち
◆[新規施策]貯水機能付給水管の設置を推進
1,755万円
災害時の飲料水の確保などにつなげるため、新たに貯水機能付給水管を水道部庁舎敷地内に設置します。

◆[新規施策](仮称)危機管理センターを整備
3億9,317万円
災害時は災害対策の中枢拠点として、平常時には防災の普及啓発、研修などに活用する(仮称)危機管理センターを、令和7年度中に整備します。

◆[拡充施策]特殊詐欺被害対策を推進
1,022万円
詐欺電話対策機器の無料貸出数を増やすなど、効果的な活動に取り組みます。

◇その他
・消防団員を確保、多機能型消防団等訓練施設を活用
・「市民避難訓練」を市内南西地区で実施
・[新規施策]島本町との消防指令事務の共同運用を開始

【3】子育て・教育の環境が整ったまち
◆[拡充施策]子どもの医療費を完全無償化 『府内初』
20億4,534万円
子育て中の保護者の経済的な負担軽減を図るため、4月診療分から、府内初となる自己負担額の完全無償化を実施します。

◆[新規施策]幼児健康診査 フッ化物塗布を追加
1,391万円
幼少時からの歯科疾患の発症予防のため、1歳6カ月児健診および2歳6カ月児歯科健診時において、フッ化物の塗布を新たに開始します。

◆[新規施策]学校水泳授業における民間活用を試行
782万円
児童の泳力および体力のさらなる向上と天候・気温に左右されない授業環境を確保するため、新たに民間事業者を活用した水泳授業を試行します。

◇その他
・[拡充施策]「見守り付き校庭開放」実施校を小学校20校に拡大
・[拡充施策]インフルエンザ予防接種費用助成の対象を中学3年生まで拡大
・全中学校区でコミュニティ・スクールの導入を完了
・全小中学校に体育館空調設備の設置を完了
・[新規施策]中学校部活動の一部種目で、試行的に休日の活動を地域クラブへ移行

【4】健やかに暮らし、ともに支え合うまち
◆[拡充施策]「健康医療先進都市」を推進
大阪医科薬科大学、医師会、歯科医師会、薬剤師会とともに設置した「『健康医療先進都市たかつき』推進連携会議」において、健康課題の解決に向けた検討などを行います。

◆[拡充施策]がん対策 成人ピロリ菌検査の対象を拡大
8億7,422万円
がんの早期発見・早期治療に向け、引き続き各種検診を無料で実施。また、全世代型の総合的な胃がん対策を実現するため、成人ピロリ菌検査を20代にも拡大します(詳しくは本誌34ページ)。

◇その他
・[新規施策]マイナ保険証への移行に伴う問い合わせ対応のため、24時間対応可能な電話音声自動応答サービスを導入
・「(仮称)地域共生ステーション」を整備・グラウンド・ゴルフ場を整備
・災害時要援護者の支援を充実
([新規施策]ICTを活用した安否確認システムを導入)
・[新規施策]人工内耳専用電池と充電器の購入費用の補助を成人にも拡大(詳しくは本誌42ページ)