- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府高槻市
- 広報紙名 : 広報たかつき(たかつきDAYS) 令和7年5月号 No.1446
■密着 ー活動を見てみたいー
令和4年度から先行してCSの活動に取り組んでいる第八中校区と城南中校区の活動を見てみましょう
◆安全・見守り活動
吉本綾子さん
・保護者として参加。いろんな子どものリアクションがうれしい
※「吉本綾子さん」の「吉」は環境依存文字のため、置き換えています。正式表記は本紙をご覧ください。
○学校の雰囲気を知る機会が増える
奥坂小学校の校外学習で実施された「秋探し」。その補助をした吉本さんは、公園まで児童たちの安全に配慮しながら誘導します。紅葉した落ち葉などを拾い集めた児童たちが「こんなにたくさん拾ったよ」と吉本さんに声を掛けています。吉本さんは児童の話を聞きながらも、安全に気を配っていました。
保護者という立場でもある吉本さんは、「子どもの笑顔が好きで、とにかくかわいい。自分の子ども以外の学年やクラス、先生の雰囲気を知ることができて、新しい発見があります」と話します。
・子どもが入学し、時間の余裕が生まれたタイミングで学校応援団の募集を知った吉本さん。「保護者同士の交流が増えるというメリットもありますし、学校を支援できたらいいなと思って活動しています」
『みんなで一緒に秋を探せて楽しかった』
◆総合的な学習の時間への支援
竹内賢一さん
・仕事が休みの日などに参加。地域と学校をつなぐパイプ役
○「地域のおっちゃん」としてアドバイス
若松小学校で総合的な学習の時間のサポートをしている竹内さん。地域の人同士が交流を深めるイベントを企画する授業に参加しています。「子どもだけで成功できるように、アイデアの種を渡しています。話し合うテーマによっては、子どもだけだと進まないことも。そこで地域の人が助言すると、自発的に発言したり、アイデアを出したりしてくれます」。地域交流を増やして、地元が好きな児童が増えてほしいと話す竹内さん。「一時的に地元を離れることはあっても、また戻ってきてくれたらうれしいです」。
・発表を見守る竹内さん。「子どもたちが自発的に企画すると、成功すれば達成感を感じているし、失敗しても次に生かそうとする気持ちが伝わります」
『先生とは違う、みんなを支えてくれる人』
『話が分かりやすくて、わくわくする』
◆絵本の読み聞かせ
髙坂尚美さん
・好きなボランティア活動で参加。反応を想像しながらの絵本選びが楽しい
○好きなことの魅力を伝えるやりがい
西大冠小学校で月に1回、1時間目が始まるまでの10分間で絵本の読み聞かせをしている髙坂さん。絵本が好きで、ボランティア仲間と一緒にCSの活動に参加しています。
「図書館でどんな本を借りたらいいか分からないと言っていた子が、髙坂さんが紹介した作者の絵本に興味を持って借りていましたよ、と先生から教えてもらったことがあって。読書の間口を広げられたことにやりがいを感じます」。活動を続けていくうちに顔を覚えてもらって、外で会うと声を掛けてもらうことも。「声を掛けてくれるとうれしいですね」と話します。
・児童たちは真剣に話を聞いています。クライマックスに近づくと徐々に驚きの声が上がり、最後には拍手が。「学年によってリアクションが違って楽しいです」と髙坂さん
『毎月来てくれるのが楽しみ』
『絵本を上手に読んでくれる』
◆図書館業務補助
田畑彰子さん
・保護者として参加。ただ本を借りるだけ、にならないよう一工夫
○学校図書館をほっとできる居場所に
第八中学校ではお昼休みでも学校図書館を利用できるように週3回開館していて、そのうちの1回を田畑さんが担当。生徒と関わる時間は15分程度と短くても、コミュニケーションを取りながら受け付けることを心掛けている田畑さん。
「借りる冊数で貸出券がランクアップするんですけど、そのことを伝えるとすごく喜んでくれることがあって、私もうれしい気持ちに」。田畑さんと話すことを楽しみにしている生徒も多いそうで、「先生でも親でもない大人として、いい距離感で活動できていると思っています。何か伝えたい相手が自分だったらうれしいな、と思いながら生徒と関わっています」。
・「できるときにできる範囲でできることを」という募集チラシに勇気付けられたという田畑さん。「苦手意識があったパソコン作業でしたが、周りのフォローもあって楽しめるように。生徒にも使い方を教えてもらいました」
『いつも元気にあいさつしてくれて、元気をもらっています』
『めっちゃ優しくて、私の名前を覚えてくれてうれしい』