- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府高槻市
- 広報紙名 : 広報たかつき(たかつきDAYS) 令和7年5月号 No.1446
■教育レポート 地域で育む子どもの未来
ID:037414
保護者や地域住民が学校教育に携わる「コミュニティ・スクール(CS)」。令和4年度から順次取り組みが始まっていて、いよいよ全中学校区に広がりました。地域の人たちはどんな関わり方をしているのか、活動している人たちを取材しました。
◆地域の皆さんが学校応援団に
CSとは学校運営協議会を設置した学校のこと。学校運営協議会では、保護者や地域住民が、校長の示す学校運営に関する基本的な方針や学校運営に必要な支援に関し、協議・承認します。そしてその内容に沿って、地域の皆さんが学校応援団として具体的な支援を実施します。
◆地域の知識・経験を生かす
CSでは、中学校区ごとに保護者・地域住民が義務教育9年間で子どもたちに付けてもらいたい力を共有し、連携・協働します。
中学校区ごとに目標や課題は異なり、地域でできることもさまざま。地域の特色を生かして地域みんなで子どもたちを育てていきます。
◆地域の担い手の育成にも
地域と連携することで、子どもたちは学校だけでは実現できない学びを体験したり、地域との関係を深めたりすることができます。地域の多様な大人から学ぶことで地域への愛着心を育み、将来の地域の担い手となることも期待できます。
▽CHECK1 どんな活動があるの?
これまで保護者や地域住民がボランティア活動などとして行ってきた活動も含まれます。CSでの活動は「地域学校協働活動」と呼びます。
〔活動例〕
・学習支援
・安全・見守り
・花壇の整備
▽CHECK2 活動が実施されるまで
(1)学校側のニーズを整理
学校は、学校運営協議会で承認された方針に基づき、具体的にどんな支援をお願いするか、整理します。
「読書活動の支援が必要」
「昔遊びを教えられる教員がいない」
↓
(2)学校応援団が協力できることを提案
学校応援団として登録している保護者や地域住民に協力を呼びかけます。学校応援団が多いほど、活動の幅が広がります。
『昔遊びならできますよ』
『絵本の読み聞かせの活動をしています』
↓
(3)地域学校協働活動の実現へ
中学校区に関わる大人たちみんなで地域を担う責任ある大人に育てます。
・絵本の読み聞かせ
・昔遊びの授業を支援
次ページから、学校応援団として活動している人たちを紹介します