くらし 芥川コラム 野鳥の鳴き声コンサート

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5月の芥川を散歩すると、野草や樹木が花を咲かせているのを見かけます。耳を澄ませば、野鳥のさえずりも。特に、芥川緑地では多くの野鳥が集まり、季節を感じる鳴き声が聞こえてきます。ウグイスは、「ホーホケキョ」。白い胸に黒のネクタイ模様のあるシジュウカラは、「ツツピー、ツツピー」とさえずります。
「キーコキー、キーコーキー」という鳴き声の野鳥をご存じでしょうか。この特徴的な鳴き声は、イカルです。繁殖期は5月から7月。イカルはどのような外見の野鳥かというと、黄色の大きなくちばしを持ち頭は黒色で体は灰褐色をしています。頭と翼と尾の黒色は青い光沢があり美しいです。
イカルは漢字で、「鵤」と書き、まさにくちばしが角のような形です。このくちばしで硬い木の実も砕いてしまうのです。また、夫婦仲良しというのも有名で、抱卵している雌が外へ出るときは、鳴いて雄を呼び寄せて一緒に出かけます。また、食事が終わって巣に戻るときも、雄が雌を巣まで送り届けます。
芥川散歩の際は、野鳥の鳴き声にも耳を傾け、春の鳴き声コンサートを楽しんでみるのはどうでしょう。
(芥川倶楽部)