くらし 特集 ワンダータウン、富田のたからもの(1)

■高槻な人 TAKATSUKI NA HITO
岡島秀行さん
[岡嶋]店主・富田商業振興会会長

◆ワンダータウン、富田のたからもの
古くから酒造りの町、寺内町として栄え、今も名残を残し高槻市内でも独特の空気感と文化がある富田。この町で生まれ育った日本料理店[御料理 岡嶋]の店主・岡島秀行さんに、町歩きをしながら富田の魅力を語ってもらいました。

○地元の人が集まる町の社交場的神社。
酒の神様を祭る三輪神社。「ここでは春に『桜まつり花の野点』を開催して、とてもいいんですよ。他にも1月のえべっさんなど、何かあれば地元の人が集まる場所です」と岡島さん。

○坂が多い町に、富田唯一の日蓮宗の寺。
昔ながらの町並みが残る富田台地の東端にある圓通寺。細い路地から階段を上ると山門があります。「富田唯一の日蓮宗の寺です」と岡島さんが言うように、境内には日蓮上人の像が。

○酒造り全盛期がしのばれる屋敷跡の石垣。
江戸時代には酒造りの町として栄えた富田。その中心的な造り酒屋が“紅屋”で、「屋敷跡には当時の石垣や蔵も残っています」と、岡島さんがその名残を案内してくれました。

○町場として栄えた『東岡宿』北門跡あたり。
富田の北東部には、昔ながらの家がぽつぽつと。「この家はもともと油屋。この前あたりに、戦国時代から江戸時代にかけて町として栄えていた『東岡宿』の北門がありました」と岡島さん。

◆岡島秀行さんの歩み
▽昭和26年 1951年
高槻市塚原の母の実家で生まれる。

▽昭和32年 1957年
富田小学校入学。

▽昭和38年 1963年
第四中学校入学。

▽昭和45年 1970年
同志社大学入学。
卒業後、自動車販売会社に就職し1年勤める。

▽昭和50年 1975年
父が市場内で営んでいた鮮魚と仕出しの店[大卯]を手伝い始める。

▽昭和63年 1988年
料理店[御料理 岡嶋]を開店。

▽平成2年 1990年
けさたんと会が発足し会員に。

▽平成19年 2007年
高槻料飲組合理事長に就任。
平成27年まで務める。

▽平成29年 2017年
富田の町の景観に合わせて店舗をリニューアル。

▽令和5年 2023年
富田商業協同組合理事長・富田商業振興会会長に就任。