くらし 健康医療先進都市 たかつきリレー VOL.2

市民が健康でいきいきと暮らすことができる高槻の医療体制や取り組みを紹介します。
ID:104356

■健康に寄り添う地域医療
高槻には、日常的な健康管理から高度な医療まで、安全・安心の医療体制が整っています。高槻市医師会は、276の医療機関と694人の会員(令和7年8月現在)で構成。昭和22年の創立以来、会員が一丸となって、市民が健康に暮らせるよう取り組んでいます。日常の健康管理から、いざ病気になったときの検査や治療、さらには災害時の医療救護まで市民の健やかな暮らしに寄り添っています。

◇緊密な連携で 市民の健康を守る
健康を維持するために大切なのは、毎年きちんと健康診断を受けること、そして「かかりつけ医」を持って自分の健康状態を医師に知ってもらうことです。
高槻には近隣都市と比べても病院や診療所が充実し、その多くが医師会員です。市民にとっては、信頼できるかかりつけ医をとても見つけやすい環境にあります。日頃の健康状態を知ってもらうことで、病気の早期発見につながりますし、精密検査や入院などが必要になった場合も、治療がスムーズに受けられるよう会員同士が緊密に連携しています。
市の特定健診とがん検診は、医療機関での個別健(検)診と保健センターでの集団健(検)診がありますが、高槻では個別の割合が高くなっています。これも、高槻に、全国でも有数の充実した医療環境があるからこそ。特に、5種類のがん(肺・胃・大腸・乳・子宮頸)検診は、医師会専門医による高い精度管理体制のもとで実施されています。さらに肺・胃・乳では、検診結果を2人以上の医師が確認することでがんの見落としを防いでいます。
もし、かかりつけ医で健診を受ければ、健診結果と一緒に現在の身体の状態も見てもらえるので、がん以外の病気の重症化予防や早期発見につながります。医師会では、健診をきっかけにご自身に合った医療機関をかかりつけ医にするよう推奨しています。

・かかりつけ医が普段の身体の状態を知ってくれるので、小さな変化を見逃さず、病気を察知

◇全国に先駆けた訓練で 災害時の医療体制も万全に
医師会では訓練を通じて、災害時の医療体制の強化にも力を入れています。平成19年から市と実施している災害医療救護訓練は、全国でも例のない、医師会主導による訓練としてスタートしました。医師を中心とした医療関係者が救護所での訓練を行うことで、いざ災害が起きた際の災害医療のスキルアップを図っています。
けがをした避難者などの緊急度に応じた救急搬送や治療の優先順位を決めるトリアージ、市の災害対策本部や地域との情報伝達など迅速に対応できる体制が整っています。
能登半島地震では、医師など5人(1チーム)がJMAT(日本医師会災害医療チーム)に参加。訓練で培ったスキルを生かし、被災地で尽力しました。また会員間の連携を深めるために、会員専用のタブレットを導入し、災害時の安否確認や医療ニーズの把握、迅速な活動に役立てています。

●今回お話を伺ったのは
一般社団法人高槻市医師会 会長 保田浩さん
「自分に合ったかかりつけ医を見つけて、なんでも気軽にご相談ください。」

問合せ:健康医療政策課
【電話】661-9330