- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府和泉市
- 広報紙名 : 広報いずみ 令和7年6月号
開館時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日
入館料:一般500円、高校・大学生300円、中学生以下無料
割引:20人以上、65歳以上(証明になるものを提示)、提携団体の会員証(会員含め5人まで)はいずれも2割引。各種障がい者手帳等提示の本人と介助者1人は無料
■美の扉を開こう!
◆常設展「ようこそオーサカ、ようこそニッポン-なにわ名所と物産図会-」
大阪・関西万博の開催を記念して、かつての大坂の風情を楽しめる浮世絵と日本が近代化する過程で作られた国内の名産の生産を描く浮世絵をご覧いただきます。
期間:6月22日(日)〜8月17日(日)
◇おすすめ作品の紹介
江戸で多色摺木版の浮世絵(錦絵)が制作されはじめたのは17世紀中ごろのことでした。大坂では遅れること半世紀の18世紀に入ってから浮世絵の制作が盛んになります。当初は歌舞伎役者の似顔絵である役者絵が中心に作られますが、次第に大坂や京都、関西地方の名所を描く浮世絵も制作されるようになります。
「諸国名橋奇覧 摂州安治川口天保山」は、大阪・関西万博開催地である夢洲の近く天保山を描いています。この浮世絵は江戸時代の国内でよく知られた橋を北斎がまとめたシリーズです。天保山の現在の標高は5メートルですが、江戸時代は安治川の工事によって積み上げられた土砂が重なり約18メートルの標高があったといいます。北斎はところどころに橋と桜を描き多くの見物客が訪れている様子を伝えています。
「浪花百景 福しま逆櫓松(さかろまつ)」は、現在の大阪市福島区、JR東西線新福島駅近くを描いています。逆櫓松とは、源平合戦の時代、この松の下で梶原景時(かじわらかげとき)が退却の時を見据えて船首に櫓(ろ)をつけることを進言し、戦う前から退却を想定することを嫌った源義経が口論をしたという言い伝えが残ります。浮世絵では壁をくりぬいて幹が見えるようにして注連縄や絵馬が飾られ名物であったことがわかります。
◇館長のコレを見て!
特別陳列「浮世絵の黄金時代(ゴールデンエイジ)―蔦屋重三郎(つたやじゅうざぶろう)と写楽(しゃらく)・歌麿(うたまろ)―」は6月8日(日)が最終日です。大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華之夢噺~」で名前のあがった鱗形屋の浮世絵も展示しているので、この機会にご覧ください。
■6月の美術館イベント
問合せ:美術館
【電話】54・0001
(〒594-1156、内田町三丁目6-12)