くらし 消費生活ワンポイント講座

■生活費の不足を補うために借金したら多重債務に陥った
多重債務とは、借金返済が困難になり、返済のためにさらに借り入れを繰り返す状態です。多重債務に陥るのは決して特別な人とは限りません。主な原因は低収入や収入減少ですが、病気などの予期しない出費がきっかけとなることも珍しくありません。他にも、ギャンブルのための借金が重なり自転車操業に陥るケースや、保証人として他人の借金を背負うケース、ヤミ金を利用するといった危険なケースもあります。
では、多重債務に陥った場合はどうすればいいのでしょうか。借金問題の解決には、いくつかの方法があります。

(1)[任意整理]は、債権者との話し合いにより、借り入れた元金を、月々の支払いが返済可能な額になるように分割し、決められた一定の期間内に、返済を終えるというものです。
(2)[個人再生]は、収入を得る見込みのある人が、借り入れの元金の一部を、決まりに従って一定期間分割して返済すれば、残りの額は免除される方法で、自宅を手放さずに債務整理を行える可能性があります。
(3)[自己破産]は、資産より借金が多い場合、免責という手続きを経て、支払い義務を免れる方法です。

このほか[特定調停]などがあります。なお、「任意整理」、「個人再生」、「自己破産」などには、有利な点と不利な点があるので確認が必要です。
多重債務については、弁護士をはじめ、専門機関の相談窓口があります。借金問題の解決に向け、経済的な再建を目的に、健全な生活の回復を図る手助けをしてくれる窓口です。借金の悩みを抱え、どこに相談すればいいか分からずお困りの方は、まずは消費生活センターにお問い合わせください。

問合せ:柏原市消費生活センター
【電話】072-972-1554
水曜を除く平日の10時30分~16時(要予約)