- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府摂津市
- 広報紙名 : 広報せっつ 令和7年6月1日号
~水害時の避難のタイミングを知りマイ・タイムラインを作ろう~
水害は事前に予測が可能な災害です。早めの避難を心がけ、避難計画を立てておくことが重要です。家族構成や生活環境に合わせたマイ・タイムライン(我が家の避難計画)を作成し、非常時にも冷静に対応できるように備えましょう。
◆1 最大で市の約8割が水に浸かる可能性があります
市には1級河川が6本(淀川、安威川、大正川、山田川、正雀川、境川)流れており、ひとたびこれらの河川が氾濫すると、多くの人が避難を強いられたりするほか、電気、水道、下水道、ガス、通信といったライフラインが使用できなくなる事態が想定されます。また、道路が冠水することによって交通網が麻痺し、救助活動や物資の輸送が大幅に遅れる可能性があります。
市内の大半が浸水!
留まるのは危険!
(Point)摂津市の水害リスク
(1)市内には、1級河川が6本流れている
=水害の危険性が高い
(2)平地のため、浸水しやすい
=河川が氾濫すると、大部分の地域が浸水し、水が引くまでに長い時間を要すると想定されている
◇「水害対応ガイドブック」を活用しよう
令和7年2月に、洪水ハザードマップと防災ブックを一体化した「水害対応ガイドブック」を作成し、広報せっつと合わせて全戸・全事業所に配布しました。
このガイドブックには、淀川や安威川などの氾濫リスク、水害時の避難行動などを掲載しています。自宅の水害リスクを確認し、事前に避難行動を考えておきましょう。
水害対応ガイドブックのダウンロードはこちらから
※QRコードは本紙をご覧ください。
◆2 広域避難で安全を確保-在宅避難のリスクを回避-
広域避難は、大規模水害時に命を守るための最良の選択肢です。在宅避難や緊急避難場所への垂直避難をした場合は、長期の浸水による断水やトイレの衛生問題など、深刻な問題が発生する可能性があるため、広域避難を基本として、早めに避難をしましょう。
◇広域避難を基本に避難を考えましょう
(浸水の心配がないもっとも安全な避難!)
・広域避難
水害時の第一の選択肢として、広域避難を考えましょう!
※広域避難…浸水しない安全な場所へ事前に避難すること
例)親戚・知人宅や宿泊施設など
(一定期間生活するための施設への避難!)
・避難所への避難
現在、市内で浸水の想定がない避難所は3カ所で、大規模な水害が発生すると、避難が必要な人全員を収容することはできません。
避難所:千里丘小学校・千里丘公民館・子育て総合支援センター遊戯室(旧三宅小学校内)
(自宅で避難できる場合の避難!)
・在宅避難
自宅の水害リスクが低く、十分な備蓄ができている場合のみ選択してください。長期の在宅避難はリスクが伴います!
(命を守るための高い建物などへの避難!)
・緊急避難場所への垂直避難
広域避難をする時間がない場合は、命を守るために緊急で身の安全を確保しましょう。
浸水が想定される地域に立地するため、長期の避難には適しません。
例)ビルなど高い建物・学校
◇浸水する場所での避難は食料や飲料水などを備蓄していても過酷
(浸水が長引くことにより考えられるリスク)
・ライフラインの停止
冷暖房や調理、照明への影響も…
・備蓄品の不足
備蓄している水や食料などが無くなることも…
・トイレ問題
トイレの水が流せなくなり、汚水が溢れることも…
・衛生面の心配
浸水でごみが外に出せなくなって不衛生に…
・孤立化の恐れ
情報取得や連絡ができなくなり不安からくる体調不良も…
※長期の浸水する場所での避難は生活環境が悪化し、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
こうしたリスクを回避するために広域避難を考えておきましょう。