くらし おいしい水を届け続けるために

水道管の老朽化が近年、全国的に大きな問題となっており、交野市でも約310kmある水道管のうち、更新対象は約47%で、40年以上経過しています。安全でおいしい水道水を安定的に届けるため、市内全体の約6割をまかなっている「低区配水池(タンク)」への送水管から優先的に更新作業を進めています。

■耐震化や更新にはどのくらいの費用がかかる?
市が所有している水道施設を耐震化や更新した場合の費用を試算すると、今後100年間で約827億円が必要になります。そのうち、今回の更新にかかる費用は、約34億円。水道は人口減少等による利用者の減少や節水機器の普及によって利用量が減少し、水道料金だけでは費用をまかなえず、借金(企業債)に頼っているのが現状です。

■シールド工法とは何か
地上から直接地面を削ることなく、地下を掘りながら管を造る工法です。すでに設置された水道管を使用した状態で新たに管を設置できるので、周辺環境に悪影響を与えないように安全にトンネルを掘ることができます。

■地下の様子はどうなっているの
・シールド機で掘削した砂を運搬車で立坑の外の土砂ピット(仮置場)に搬出しています。
・中央制御室では、オペレーターがシールド機の掘削状況の監視やプラント機械の操作を行っています。

安定的に水道水を供給するためには、財源の確保が課題です。将来世代に大きな負担を残さないためにも、企業債に頼りすぎないよう、国の補助金の活用を考えています。そのためには、料金回収率が100%を超えていることが条件となっているため、適正な料金改定を行い、持続可能な事業運営を目指していきます。

〔詳細は本紙をご覧ください〕

問合せ:水道局
【電話】891-0016