くらし 令和7年度町政運営方針(概要)(3)

■あらゆる世代の人が豊かな心を育むまち
◇修学旅行保護者負担支援事業
合理的配慮の観点から、修学旅行先で車いす対応のバスや、介護タクシーなどを利用する際に通常のバス費用との差額を補助することで、保護者の経済的負担の均等化に努めます。

◇学力向上・体力向上の推進
町独自の小学校学力診断テストを行い、学力の把握・分析・検証と改善を継続するとともに、運動習慣の確立および体力の向上を図るため、和歌山大学の専門的な技術指導力を備えた人的資源を活用した子どもの体力サポートを引き続き実施します。

◇不登校対策事業
学校に通うことが困難な不登校児童生徒の学びや、居場所を提供するフリースクール利用時の利用料の一部を補助することで、負担軽減を図ります。

◇文化芸術育成事業
小学校にアーティストを派遣して授業を行い、子どもたちの創造性を育み、こころ豊かに成長していくための「学校アートプログラム」を継続するとともに、障がい者理解教育を推進するために取り組んでいる「車いすダンス」についても継続します。

■新たな活力と魅力があふれるまち
◇観光促進事業
大阪・関西万博の開催や、デスティネーションキャンペーンなどの大型観光キャンペーンが控えておりますので、大阪観光局と連携した流通環境の整備や、デジタルを活用した効果的なプロモーションに取り組みます。また、岬町観光協会をはじめ産・学・官の関係機関と連携し、新たな観光資源の発掘、既存の観光資源の磨き上げ、それら観光資源の町内外へのPRにも取り組みます。

◇広域的な観光振興
泉州9市4町と密に連携し、「KIX泉州ツーリズムビューロー」を核とした観光戦略の強化を図るとともに、「瀬戸内・海の路ネットワーク推進協議会」、「大阪観光局」、「葛城修験日本遺産活用推進協議会」および「みなとオアシス全国協議会」などの関係機関や他県の市町とも共同し、広域観光の推進や国内外への積極的なプロモーション、受入れ体制の充実に努めます。

◇農林業政策
次世代を担う農業者になることを志す者や、経営開始直後の新規就農者を支援するとともに、「みさき農とみどりの活性化構想」に基づき、(仮称)みさき農業公園の整備に向け取り組みます。農業委員会などの関係機関と連携し、遊休農地の解消や農業の担い手不足解消に努め、岬町の農産物を活用した特産品の開発支援も継続します。
また、岬町林業活性化地区推進協議会等の関係機関と連携を図り、森林整備に向け取り組みます。長松自然海岸の松林については、昨年の夏に発生した松くい虫による松枯れの影響により、多くの松が枯れてしまいました。長松海岸の松林は、地域とともに守り育ててきた貴重な地域資源であることから、美しい海岸の再生に向け地域と連携して進めます。

◇漁業振興
大阪府等の関係機関と連携し、町内にある各漁港の環境整備事業の推進および、漁業振興に努めるとともに、浜の活力再生プランなどを活用した漁場の活性化について支援します。

■豊かな自然の中で安心して暮らせるまち
◇防災体制の強化
災害発生時に迅速かつ効果的な災害対策等が行えるように、他の自治体との応援・受援体制を整備するとともに、民間事業者との協力体制の構築に取り組みます。

◇交通安全の推進
運転免許証を自主的に返納した高齢者の方に対し、町内のコミュニティバス乗車回数券を配布することで、安全・安心なまちづくりに努めます。

◇飼い主のいない猫の繁殖の抑制
不妊去勢手術を行いやすくするため、手術費用の一部を助成することで、地域の生活環境被害抑止に努めます。

◇ごみの減量化
自主的に有価物の集団回収を行う地域の住民団体に対し、報奨金を交付することで、ごみの減量化・再資源化および、資源の有効利用を促進し、ごみ問題に対する意識向上を図ります。