くらし 特集 正しく知ろう認知症のこと(2)

■認知症のことを相談しよう
市内に12カ所ある地域包括支援センターへ
地域の高齢者が心身ともに健やかな生活を安定的に送ることができるよう、保健師や主任介護支援専門員(主任ケアマネジャー)、社会福祉士などの専門の職員が、制度の紹介やほかの機関と連携した支援などを行っています。
認知症の人の医療・介護などの支援ネットワークをつくる認知症地域支援推進員を配置しており、認知症の疑問や相談にも幅広く対応可能です。
相談:月~土曜日 午前9時~午後5時30分
休館日:日曜・祝日、12月29日~1月3日

▽例えばこんな相談ができます!
・通所介護(デイサービス)などの介護保険サービスのことを聞きたい

介護保険制度
ID:1032914
介護保険サービスを利用する場合の内容や手続きについて説明します。申請に行けない場合は、手続きを代行することもできます。

・外出時にもしものことがあったら不安で…

SOSネットワーク
ID:1021549
行方不明になる心配がある人の名前や写真を事前登録し、行方不明時の早期発見・保護につなげます。

・同じように認知症になった人や認知症の家族がいる人と話したい

認知症カフェ
ID:1004087
同じ立場の人と思いを共有し、交流を深めることが心の安定につながります。

■地域包括支援センターの人に聞きました!
・少しでも困っていることや気になることがあればご相談ください
認知症関連の相談では、まずはどうすれば相談事が解決に近付くかを一緒に考えます。
例えば、「認知症の相談を医師にしたいけどかかりつけ医がいない」という場合、認知症かかりつけ医相談医療機関などの紹介や取り次ぎもしています。少しでも困っていることや気になることがあれば、相談に来ていただけたらと思います。
また、周りの人から見て、「言葉遣いが違ってきた」などの違和感がある場合もぜひご相談ください。季節に合わない服を着ている、約束の日時を間違えるようになったというのも認知症のサインかもしれません。
ご本人も周りの人も戸惑い、どう対応していいのか分からないこともあると思いますが、そんな時は地域包括支援センターを頼ってほしいです。すべてを解決できる魔法の杖はありませんが、とにかく一緒に考えます。相談するのに早すぎるということはありませんので、気軽に相談に来てくださいね。
自宅を訪問しての相談も可能です
武庫西地域包括支援センター 加山 美佳

・認知症に関する主な相談先
認知症かかりつけ医相談医療機関
地域包括支援センター
本紙二次元コードをご覧ください。

■9月は認知症月間 認知症についてもっと知ろう
・認知症の正しい知識を学べる認知症サポーター養成講座
ID:1004086
認知症の人や家族の気持ちを理解し、認知症の人との接し方や利用できるサービスなど認知症についての正しい知識を学ぶ講座で、月1回程度実施しています。企業や団体へ訪問して開催することもできます。高校生と学ぶ機会も(本紙13ページ参照)。
日時:9月26日(金)午後1時30分~3時
場所:小田南生涯学習プラザ
対象:市内在住か在勤、在学の人50人
申込み:9月5日から電話かファクスで包括支援担当
【電話】6489-6356【FAX】6489-6528

・参加者と考える認知症支援など 認知症市民フォーラム
ID:1038406
認知症への理解を深め、市民同士の支え合いの輪を広めるためのフォーラムです。今年度は「参加者と一緒に認知症について考える」をテーマに、認知症の人への接し方や支援、地域活動などを紹介します。
日時:9月18日(木)午後2時~4時
場所:中央北生涯学習プラザ
対象:市内在住か在勤、在学の人150人
申込み:9月5日から電話かファクスで包括支援担当
【電話】6489-6356【FAX】6489-6528

▽尼崎城ライトアップ
9月16日~21日の日没~午後11時、尼崎城を認知症支援・啓発活動のシンボルカラーであるオレンジ色にライトアップします(同城南側は9時まで)。

■認知症の人や家族をサポートしよう
認知症の人のいきいきを支えるボランティア チームオレンジ尼崎
私たちチームオレンジ尼崎(ID:1027915)の活動は、認知症の本人や家族のサポートが中心です。例えば介護施設へ行って世間話をしたり、一緒にトランプをしたり。また、家族の介護をしている方のお悩みを聞いて接し方の助言をしたり、市などと協力して啓発活動をしたりすることもあります。「会えるのを楽しみにしていた」「心が楽になった」などの声を聞くと、活動していて良かったと思いますね。
一口に認知症と言っても本当にさまざまな人がいます。以前はできていたことがその日はできなかったり、その時々で急に気分や機嫌が変わったり。そんな時は決して無理に何かをさせようとせず、気分が変わるような話をしてみたり、できることだけやってもらったり、とにかく不安を取り除けるように心掛けています。
認知症になると何もできないように思われがちですが、決してそんなことはありません。年齢を重ねると誰もがうまくできないことが増えていきますが、それと同じこと。誰もが通る道と考えて、自分事として接してほしいと思います。

チームオレンジ尼崎で活動するには、認知症サポーター養成講座の受講が必要です

問合せ:包括支援担当
【電話】6489-6356【FAX】6489-6528