健康 今月のイチオシー65歳からのセルフケア 人生100年 自分らしさ 応援ー
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- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県豊岡市
- 広報紙名 : 広報とよおか 2024年12月号
近年、人生100年時代と言われるように、本市の平均寿命も延びてきています。介護予防では、比較的程度の軽い方の介護サービス利用が増加してきています。このため、新たに理学療法士を高齢者の自宅に派遣し、低下した身体機能を回復させることで、失った自信を取り戻し、今後の人生に向けて、高齢者が生き生きとした生活が送れることを目指していきます。
◆本市の現状と課題
◇20年で約3歳延び、平均寿命は85歳に
本市の平均寿命は、2020年では男性81.7歳、女性87.7歳と全国、兵庫県とも大きな差はありません。年齢を重ねても自分らしく暮らせるよう、日頃から健康づくりや介護予防に努める必要があります。
◇要支援者の割合は要支援・要介護認定者の31.1%
要支援・要介護認定者は、2014年度末4,483人から22年度末5,019人と8年間で536人増加しています。
要支援者の割合は、14年度末26.3%から22年度末31.1%と多くなっています。
要介護状態にならないように予防することが求められています。
◆理学療法士が適切な支援を提案
「失った自信」を取り戻してもらうため、低下した身体機能の回復が見込まれる高齢者に、理学療法士が一人一人の身体状況に応じた適切な支援を提案します。
◇基本的なサービスの流れ
(1)窓口
日常生活の困りごとや身体の状況を聞き、必要な方に対して適切な支援を案内します。
(2)訪問
理学療法士とケアマネジャーが自宅を訪問し、生活や身体の状態を確認し、一人一人に応じた適切な目標を提案します。
(3)運動からだ元気塾(6ヵ月)
利用する方と話合いながら、目標に沿ったプログラムを実施していきます。
また、普段の自宅での過ごし方なども提案します。
(4)元気塾卒業後の進路
卒業後のフォローを行います。また、自宅でのセルフケアの方法を伝授します。
地域の玄さん元気教室やボランティア、趣味、畑仕事など、好きなことを選んで、住み慣れた地域で生き生きとした生活を送れます。
注意:サービスを利用するには、介護認定などの要件がありますので問い合わせてください。
◇理学療法士はリハビリの専門家
但馬長寿の郷 理学療法士 永田智(ながたとも)さん
体の弱りかたは人によって異なり、日常生活のちょっとした動作で気付くことができます。半年前と比べて、近所への買い物や家事仕事、お風呂に入るといった、普段の暮らしの中で「できなくはないけど、しにくいことが出てきた」ということがあれば、相談するタイミングと思ってください。
理学療法士は体の弱った原因を探り、どう対応すれば良いか提案することを得意としています。特に「運動習慣のない」方は、効果をより実感できます。
◇地域包括支援センターに相談してください
地域包括支援センターでは、保健師/看護師・社会福祉士・主任ケアマネジャーなどが連携しながら高齢者とその家族が抱える悩みや心配事の相談に対応しています。
気軽に近くの地域包括支援センターへ相談してください。電話での相談や訪問も行っています。
問合せ:高年介護課
【電話】24-2401