くらし この人キラリ No.18

■世界唯一のカバンストリート「鞄のまち」の商店街に
◇宵田商店街振興組合　理事長
土生田　直樹(はぶた　なおき)さん

九日市下町在住。2015年11月に宵田商店街(カバンストリート)にAlter Ego(オルターエゴ)を開店し、革鞄の企画・製造販売を行っている。22年3月には同商店街への訪問客の滞在時間を増やし、周辺店舗での購買率向上につなげようと、カフェ併設型の財布専門店「MATIC(マチック)」を開店。24年に宵田商店街振興組合の理事長に就任。

鞄店を開店するまでには、さまざまな業種の仕事を経験してきました。33歳の時に脳腫瘍(しゅよう)の摘出手術を受けたことで「今後の人生はもっと自分らしく、素直に生きよう」と思うようになり、生まれ育った豊岡の地場産業で自分の居場所をつくりたいと、現在の店を開店しました。
宵田商店街に出店したのは「鞄と言えば、カバンストリートで」と商品を求める来街者の多さや商店同士のつながり、各商店の人柄の良さに魅力を感じたからです。
来街者には、豊岡の風情(ふぜい)を感じていただこうと、店舗間で情報を共有し、ニーズに合ったお店を紹介し合っています。
また、鞄の製作体験やオーダーメイド、メンテナンスなど、鞄を通して更に豊岡の良さを感じてもらえるような取組みを行っています。
豊岡鞄には千年以上の歴史があります。歴史ある地場産業を末永く承継するため、カバンストリートが世界に誇る鞄のまちとして「豊岡らしさ」を感じていただける商店街であり続けたいと考えています。