- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県豊岡市
- 広報紙名 : 広報とよおか 2025年9月号
■地域の方のために鳥獣被害を防ぎたい
◇罠猟師 鎌内克典(かまうちよしのり)さん
竹野町在住。幼少期に行った竹野の海に魅力を感じ、2013年に竹野町へ移住。罠猟師として、年間200頭前後の有害鳥獣を捕獲している。罠猟師として働く傍ら、夏は竹野の海で、カヌー体験など海に関わる活動もしている。
シカをはじめとする有害鳥獣による農作物や森林の被害をなくすため、竹野地域で罠(わな)猟師として活動しています。
以前から問題となっていた農作物の被害に加え、近年は森林被害も増えています。森林被害とは、シカなどが樹木の枝葉を食べ尽くしたり、樹皮を剥いだりすることなどです。これにより、再造林や森林整備にも影響が出ています。また、被害は宅地にも出ています。
罠は、20〜30基ほど設置しており、一日に数頭、罠にかかった時は、運搬作業に時間と体力を使います。罠の管理や見回りは大変な労力ですが、地域の方々や山林所有者から感謝の言葉をいただくときに、やりがいを感じます。
鳥獣による被害が急激に減少することはありませんが、将来的に被害防止柵が不要になるような環境を目指して、これからも活動を続けていきたいと考えています。