健康 意外と知らない体の話

■検査の必要性
◇検査は診断確定のための補助 まずは十分な診察を
診療で行われる検査は臨床検査と呼ばれます。エコー・心電図などの生理学的検査や、レントゲン・CT・MRIを使用した放射線学的検査、迅速検査・培養検査などの微生物学的検査があります。検査は補助的なものであり、問診や身体的診察を実施した上で、疑わしい病気を確定するために行います。
診察を十分に行い、保険制度に基づいて適正な検査を行う必要があります。種類は、体への負担が大きいものから小さいものまでさまざま。患者さんやその家族の中には、インターネットで症状を調べて検査を希望する人がいます。病状に対して希望する検査が必要かどうかは診察医が判断するので、希望しても行われないことがあります。
例えば、発熱で受診した場合、問診や身体診察を行い、病状経過に基づいて疑わしい病気を見つけるために検査をします。

◇信頼できるかかりつけ医を
残念ながら、検査は保険診療では無限に行うことができません。当然、1回の受診では診断がつかないこともあり、経過を見ながら診断を確定していきます。その上で医療機関や医師は病状に応じた必要な治療を提供します。
病状経過が長い場合、家族や患者さんはなかなか病気の診断がつかず心配になることもあると思います。医療機関を転々と受診するよりは信頼できる医師や医療機関を見つけ、繰り返し受診することが大切でしょう。
(市医師会 前川講平)

問合せ:川西市医師会ホームページ
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