子育て 〔特集〕部活動どこでする?(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県川西市
- 広報紙名 : 広報かわにし milife 令和7年2月号
少子化や子どものニーズの多様化、顧問をする教員の減少に合わせて始まった、市立中学校部活動の社会移行。
今回の特集では、部活動が今後どのようにあり方を変えていくのかを伝えます。
■部活動は新たなステージへ
◇変わりゆく社会の中で部活動が抱える課題
現在、全国的に「部活動」が縮小されつつあります。生徒の部活動へのニーズが専門化・多様化していることや、生徒や教員の減少、教員の働き方の見直しなどが要因です。
生徒が減ると教員が減り、部活動の維持が難しくなります。そして、種類が減ると入りたい部活動がなくなり、入部する生徒が減ります。また教員も、勤務時間外である平日の放課後や休日に指導したり、経験のない分野を指導したりする負担があり、授業準備など本来の業務に時間を使えない状態です。
これらの課題を解決し、部活動を持続可能な形にするため、市では市立中学校の部活動を地域クラブに移行しています。
地域クラブは、学校や活動場所にとらわれずに参加でき、指導者が教員に限られないことが特徴。人数が足りなくて大会に参加できない、指導できる顧問がいなくて廃部になるといった現在の課題が解決されます。
その一例が、市立川西中学校の柔道部です。専門的な指導が必要な柔道は顧問の確保が難しく、同部も廃部の危機にありました。しかし、部活動の社会移行が始まり、市柔道協会に指導してもらうことで、令和7年4月以降も継続できることになりました。
◇名前は変わっても子どもの活動は変わらない
市は、子どもたちが今までと変わらない活動を行えるように、また、これまでにはなかった新しいことにも挑戦できる環境の整備をめざしています。
子どもたちの活動の受け皿となる地域クラブは、令和6年度に2度にわたって公募し、69団体が登録されました。地域クラブの中には、ダンス・ゴルフ・プログラミングなど、これまでの部活動にはなかった種目もあります。スポーツ協会や地域の人の協力で、地域クラブの数は今後も増える見込みです。受け手のない部活動が廃止になる市町村が多い中、これほど多くの地域クラブが公募で集まるのは珍しく、全ての部活動の受け皿が見つかるまであと少しのところまできています。
生徒や保護者からは、「これまでの活動はできなくなるのか」「大会には出場できるのか」という質問が寄せられます。現在、市内で地域クラブの活動が一部開始されていますが、参加した生徒から聞こえてくるのは「これまでと変わらない」という感想です。
これまで部活動だけが出場を認められていた大会にも、地域クラブが出場することが可能となるなど、地域クラブへの移行は全国で推進されています。
◇より良い選択肢を提示し続けるために
地域クラブが始まることで、子どもたちに多様な選択肢を提示でき、子どもたちは、自分の目的やニーズなどに合わせて好きな地域クラブを選択できるようになります。
今後は、地域の指導者や保護者、学校・自治体が一体となって地域クラブの活動を支え、持続可能な体制で運営していきます。
■地域クラブへの移行のスケジュール
令和5年度から試験的に実施している地域クラブへの移行。以下のスケジュールで今後も進めていきます。
■市がめざす地域クラブ
◇基本方針
1.子どもたちが主体的に選択し、一人一人に応じた多様な方法で参加ができる
2.子どもたちがより専門的で安全な活動を体験することができる
3.中学生としてだけではなく、生涯スポーツ・生涯学習の一環として、持続可能な体験ができる