- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県川西市
- 広報紙名 : 広報かわにし milife 令和7年4月号
いろいろ 知りたい 答えたい かわにしのイマ
■知っていますか?「舎羅林山」
能勢電鉄・一の鳥居駅から南東に位置する舎羅林山。長年住宅開発工事が中断されていましたが、令和2年から民間事業者によって大型物流施設の建設をはじめとする開発計画が進められています。
このページでは、舎羅林山の開発や、市が進めている箕面市へつながる道路の進捗(しんちょく)について説明します。
■開発事業者の撤退が相次ぎ「塩漬け」状態に
平成5年に民間事業者が2500戸、約1万人の大規模住宅地の開発に着手。市も、住宅開発計画に合わせて市道を整備しました。
しかし、平成10年に金融機関の破綻などで事業が中断。
その後、太陽光発電事業の提案もありましたが、実施に至りませんでした。
■中断の土地活用 ようやく動く
令和2年には、民間事業者から大型物流施設を中心に開発計画を進めたいという申し出がありました。
市では、新名神高速道路の開通などの利点や社会情勢の変化に応じて、土地の利用を検討している中、物流施設を中心とした民間事業者からの提案は画期的なものでした。
そこで、市は住宅系ではなく物流系の開発が可能なように、3年から都市計画の変更について地域で説明会や意見交換会を実施。同年12月には開発許可を行い、4年には民間事業者が開発工事に着手。
現在、段階的に工事が進められており、7年4月にはB敷地、6月にはA敷地の物流施設が開業予定(下図参照)。
また、4月から10年の完成を目標にC敷地で建設工事が開始される予定です。
物流施設や工場が稼働することで、雇用の創出(最大3000人を想定)や固定資産税などの税収の増加が見込まれます。
※地図は本紙をご覧ください。
■箕面市へとつながるネットワーク道路 令和10年度の開通に向けて動き出す
舎羅林山地区と箕面森町地区の間をつなぐ約1キロメートルのネットワーク道路。行政主導のもと整備負担がないように民間活力を活用し、令和10年度の完成をめざしています。
道路が開通することで、(1)年1回程度の豪雨時に通行止めになる国道477号の、災害時の補完ルートとして交通課題の解消につながる(2)川西市と箕面市への移動時間が短縮されるなど往来による地域活性化が期待される、という利点があります。
6年には箕面市と、ルート案や役割分担などを決定する「基本協定」、道路整備に向けた整備手法や道路規格などについて定めた「実施協定」を締結。
今後も、両市で協議や検討を進めていきます。詳しくは、市ホームページへ。
◆舎羅林山開発の歴史
H5
民間事業者が大規模住宅開発を目的に始動
H10
複数の民間事業者の事業中断が重なり、そのままの状態に
R2
新たな民間事業者から大型物流施設を中心とした開発計画の申し出を受ける
その後、市は都市計画の変更や開発許可を行う
R4
民間事業者が開発に着手
R7
「舎羅林山」交差点と信号機を設置
順次施設が建設され稼働
R10
開発工事が完了し全施設の稼働
箕面市へのネットワーク道路が開通予定
市から発信する舎羅林山に関する情報は今後、市ホームページなどでお知らせします。
問い合わせ:
舎羅林山の開発について…建築指導課【電話】072-740-1204
箕面市へのネットワーク道路について…都市政策課【電話】072-740-1213