- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県三田市
- 広報紙名 : 広報さんだ 令和7年5月1日号
■たくさんの思い出をありがとう
7年3月をもって、志手原(しではら)・小野(おの)・母子(もうし)・高平(たかひら)の4つの幼稚園が長い歴史に幕を下ろしました。それぞれの閉園式には、園児や保護者、地域の関係者らがつどい、これまでの思い出を振り返り、感謝を伝え合いました。
▽閉園に寄せて
◎志手原幼稚園園長・小野幼稚園園長 森鼻明子(もりはなあきこ)さん
〔志手原〕広い地域の中で見守られ、生きていく力を身につけた
走り回った芝生園庭、何度も木登りに挑戦した大きな木、くぐったり滑ったりして遊んだ土管。志手原幼稚園でのたくさんの思い出が一人一人の心の中にさまざまな形で残っていると思います。
園舎改修のため小野幼稚園で過ごした1年間。志手原の温かさ、良さを知る子どもたちが、小野の地域の方たちにも大切にされ、広い地域の中で見守られて育つ心地よさを感じることができました。
これらの思い出はかけがえのないもので、きっとこれからの生きていく力につながっていくことでしょう。これからも変わらぬ自然の中で、人の温かさを感じ、楽しみながら元気にたくましく過ごしていってくれることを願っています。
〔小野〕温かい出逢いとふれあいが、多くのことを学ばせてくれた
昭和29年に開園し、自然いっぱいの中で遊び、さまざまなことを学び成長していく姿をたくさん見守ってきた小野幼稚園。
保護者、地域、小学生、中学生…いろいろな人たちとの出逢いがあり、ふれあいがあり、そこでも多くの学びがありました。どんぐりなどを「見つけたよ」と持ってきてくださったり、散歩をしていると「どこに行くの?」と声をかけてくださったり、「遊びにおいで」と誘ってくださったり…いつも皆さんの温かさを感じ、支えていただいていることを感じながら過ごせたことに感謝の気持ちでいっぱいです。
小野幼稚園でのたくさんの会話、たくさんの体験、思い出がいつまでも一人一人の心の中に残っていくことを願います。
◎母子幼稚園園長 阿部恭大(あべやすひろ)さん
〔母子〕素晴らしい宝物を大切に、これからも歩み続けてほしい
夏祭りのお店、劇や和太鼓の演奏、いろんなことを教えてくれた地域の方たち、初めて乗れた一輪車。子どもたちが思い出を口々に語ります。創立72年の歴史、時代とともに移り変わった3つの園舎、317人の卒園生のそれぞれの思い出と成長の軌跡。ここで過ごしたこと、学んだことは、素晴らしい宝物です。
母子幼稚園の歴史をたどると、地域、保護者の皆様の熱い思いや願いにふれ、あらためて、たくさんの方々に支えられてきた幼稚園であったことが思い起こされます。これまで多大なご支援をいただいた皆様や、園児一人一人を愛情を持ってたくましく育ててこられた先生方への感謝の気持ちで一杯です。
たくさんの温かい思い出は、永遠に残り続けます。ありがとう、母子幼稚園。
◎高平幼稚園園長 中島剛(なかじまたけし)さん
〔高平〕人・こと・ものに恵まれた高平の地で、心豊かに育った子どもたち
迫力ある竹太鼓の演奏が、深く心に響き渡る―在園児と卒園児の小学生が奏でる力強い音の重なりに、園の歩みやつながりの大きさを感じた閉園式でした。
緑の山々に囲まれ、四季折々の花が咲く園庭には、いつも明るく伸びやかな声が響いていました。本園が一貫して大切にしてきたのは、子どもたちの「やってみたい」です。土や水や森、風、動植物と直接ふれあいながら遊ぶことで、豊かな感性が育っていきました。そして、人・こと・ものに恵まれた高平の地で、感謝の気持ちやふるさとを愛する心が育まれていきました。この場所に溢れていた笑顔と温もりが、これからも輝き続けることを願っています。
本園を支えてくださったすべての皆様に、心から感謝申し上げます。
■たくさんの思い出をつくろう
7年4月、4つの園を統合した「認定こども園ありまふじ幼稚園」が開園。これまで培ってきた歴史と伝統を受け継ぎ、これからも子どもたちの成長を守り続けていきます。市民の皆さんには、今後も三田市の教育・保育に変わらぬご支援をお願いします。
◎市立認定こども園 ありまふじ幼稚園
・園舎を全面リニューアル!
・保育サービスを充実!
1号認定(幼稚園利用)の預かり保育時間を拡大
2号認定(保育利用)の子どもを受け入れ
3歳児保育を開始
問い合わせ:幼児教育振興課
【電話】559-5232【FAX】563-3611