- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県養父市
- 広報紙名 : 市広報やぶ 2025年6月号(第255号)
■その不調、貧血が原因かも?
貧血は、血液中の赤血球数やヘモグロビン(血液中に酸素を運ぶ役割を担う)の量が減少して体が酸素不足になっている状態です。
貧血の中で一番多いのは、鉄欠乏性貧血で、鉄分が不足したためにヘモグロビンが減って起こります。原因は、胃潰瘍・子宮筋腫などの出血、鉄分摂取量の不足があげられます。特に女性は、月経で血液を失うため貧血になりやすく注意が必要です。
▽貧血の症状
集中力の低下、倦怠感、頭痛、めまい、肩こり、動悸、息切れ、冷え性、むくみ、イライラしやすい等
▽一日当たりの鉄の摂取基準
(推奨量)
成人男性:7・5mg
成人女性:10・5mg(月経あり)
▽貧血の予防
(1)鉄分や血液の材料となるたんぱく質の多い食品をとる(レバー、かつお、さんま、あさり、大豆、小松菜、ひじき等)
(2)ビタミンCをプラスして鉄の吸収率を上げる(ブロッコリー、ピーマン、ほうれん草、キウイ、いちご等)
(3)鉄の吸収を阻害するタンニンを含む飲料の摂取を控える(コーヒー、紅茶等)
(4)鉄の吸収を高める胃酸の分泌を促すために、食事はゆっくりよく噛んで食べる
食事で鉄分を補えない場合は、鉄剤を服用して鉄分を補給しましょう。貧血症状がある場合や健診等で貧血を指摘された場合は放置せず早めに受診しましょう。