- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県宍粟市
- 広報紙名 : 広報しそう 2025年3月号(240号)
■たたら製鉄に繋がる学習 千種中生が炭焼き体験
千種中学校の7年生14人が2月26日、同町鷹巣地区にあるたかのす東小学校付近の炭焼き小屋で炭焼きを体験しました。生徒らは窯から焼きあがった炭を取り出し、上から灰をかけて冷まし木炭に仕上げる「窯出し」作業を体験。講師役の地元の人に窯の温度や窯に入れる木材の量なども教わりました。炭焼きの工程を予習してきたという木原慎介さんは「窯から炭を掻き出すのに必要な力は想像以上で、大変な作業だと分かった」と話しました。今回できあがった炭は生徒らが次の秋ごろに挑戦するたたら製鉄で使用する予定です。
■「ちくさの舞」と「みかたの舞」 ジャパン・フード・セレクションで最高賞受賞
千種町と一宮町三方・繁盛地区で生産されている特別栽培米「ちくさの舞」と「みかたの舞」が日本フードアナリスト協会による食の評価制度「ジャパン・フード・セレクション」で最高賞のグランプリに選ばれました。特別栽培米は化学肥料や化学合成農薬の使用量を兵庫県基準の半分以下に抑えて作られています。ネオニコチノイド系農薬を使用せず、市内で飼育される牛の堆肥を活用していることなども評価のポイント。「ちくさの舞」生産者の杉本栄一さんは「私たちが作った安心安全なお米を食べてほしい」と話し、「みかたの舞」生産者の段林恒男さんは「賞をいただき大変ありがたい」と喜びました。
■「好古館」にひな飾りずらり 昔懐かしい道具なども1万点以上並ぶ
ひな人形展が4月6日まで山崎町野々上にある「四季の里好古館(こうこかん)」で開かれています。50年以上前の段飾りからはまぐり姫や姫だるまなど、その数約30組。ひな飾りのほかにも、南極の石や船のかじ、昭和の大修理以前に使われていたとされる姫路城の材木など1万点以上の収集品も並びます。同館館長の内海照也さんは8年ほど前に代々使い込まれた「せいろ」に出会い、古いものならではの良さを感じ、昔懐かしいおもちゃや日用品などを収集するようになったとのこと。内海さんは「たくさんの人に見に来てほしい」とほほえみました。開館は土日の10時~17時。
■134年の歴史に幕 戸原小学校で閉校式
4月から城下小学校と一つになる戸原小学校の閉校式が3月1日、同校で開かれ134年の歴史に幕が下ろされました。戸原小学校は明治24年に「戸原尋常小学校」として開校し、昭和22年に「戸原小学校」に改名。これまでに1962人(予定含む)が巣立ちました。式典で中田教育長は「新しい学校でもたくさんの友達を作って、元気いっぱい、笑顔いっぱいの学校をつくってほしい」とあいさつ。山本哲史校長は「戸原小学校の誇りをもって歩んでほしい」とエールを送りました。式典のフィナーレには出席者全員で校歌を合唱し、校旗が市長に返還されました。児童らは今春から「山崎南小学校」で学校生活を始めます。
■国重文御形神社で設備確認
1月26日の「文化財防火デー」を前に、木造の本殿が国の重要文化財に指定されている御形神社で宍粟市消防団、宍粟消防署と市が合同で消防用設備を確認しました。同神社には自動火災報知設備や放水銃などが設置されています。いざという時に備え、入念に設備の位置や放水銃の動作を確認しました。同署一宮分署の早川登分署長は「日々の点検が災害の備えに。今後も維持管理を」と話しました。
■山の学校 修了記念品寄贈 一年の集大成を波賀森林鉄道へ
兵庫県立山の学校の生徒らが2月20日、修了記念に製作した机とベンチを波賀町の地域づくり団体「波賀元気づくりネットワーク協議会」に寄贈しました。机とベンチは同団体が復活に向けて活動している「波賀森林鉄道」の周辺に設置される予定です。同校の曽谷涼太さんは「一年間の集大成として製作した作品。歴代の中でも特によくできた」と話しました。
■スポーツ協会「スポーツ功労賞」 17人が受賞
スポーツで活躍した人や団体に贈られる市スポーツ協会「スポーツ功労賞」の授賞式が2月22日、市役所であり、宍粟市出身の選手17人が受賞しました。受賞者は次のとおり。(敬称略)
※詳しくは本紙をご覧ください。
■JA3者が市に寄付金 「防災減災に役立ててほしい」
JAハリマ、JA兵庫西、JA共済連兵庫の3者が2月7日、市に20万2600円を寄付しました。JAでは自然災害に強い地域社会の実現をめざし、令和4年度から生命総合共済・建物更生共済・自動車共済の新規契約1件あたり100円を各市町に寄付する事業を展開しています。寄付金は人口などを基準に分配され、今回は令和6年1月から12月までの契約分があてられました。市役所であった贈呈式で、JAハリマの柴原利春代表理事組合長は「防災減災に役立てほしい」と話しました。寄付金は防災備蓄品の購入などに活用されます。
■新たなまちづくり組織「ちくさええとこ協議会」発足
千種地域の新たなまちづくり組織「ちくさええとこ協議会」の設立総会が2月24日、ライブリーちくさで開催され、千種町内外から約70人が参加しました。この組織は「地域運営組織」として地域の住民や団体など、年齢や性別、自治会の枠を越えた人たちで構成され、地域の課題解決や資源の活用などを検討していきます。設立総会後に開催された「未来会議」では、実現可能な未来について多様な意見交換が行われました。協議会の会長に就任した田住学さんは「千種は互いに気をかけあい、声をかけあい、手をかけあう文化が根づく地域。そのよさを活かし活動していきたい」と意気込みを語りました。
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