くらし 令和7年度 施政方針を表明(抜粋)(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県たつの市
- 広報紙名 : 広報たつの 2025年4月10日号
『未来応援 住みたいまち たつの』
令和7年度の施策の方針を市民の皆さんにお伝えします。
本年は「たつの市」が誕生してから、20年の節目を迎えます。これからの本市の成長、飛躍に向け、「たのしたつの市輝く未来へ」のキャッチフレーズのもと、「市制施行20周年記念事業」を展開してまいります。
また、私にとりましても2期目の任期満了を迎える年となり、これまでを振り返り、未来に向かって新たなステージへと進む重要な一年と捉え、市町合併後の「総仕上げとなる施策」と次代を見据えた「未来への礎となる施策」を基軸に、過去最大規模となる400億円を超える一般会計当初予算案を計上いたしました。
「総仕上げとなる施策」としましては、JR竜野駅が今年の秋に完成します。また、龍野公園は、インクルーシブ公園として生まれ変わります。さらに、学校給食費の無償化を小学生まで拡充し、高校生等の医療費につきましても、所得制限を撤廃し、通院・入院とも無料で受診できることで、子育て世帯の経済的負担を軽減してまいります。
「未来への礎となる施策」としましては、「第3次たつの市総合計画」の策定に着手し、龍野IC周辺の区画整理事業につきましては、新たな賑わいの創出や地域経済の活性化に資する重点プロジェクトとして、計画的に進めてまいります。また、新宮地域小中一貫校につきましては、本格的に建設工事が始まり、新たな時代の学びに対応した学校づくりに取り組んでまいります。
一方、国政に目を向けますと、地方が成長の主役となる新たな政策「地方創生2.0」が起動しようとしています。本市におきましても、「未来応援住みたいまちたつの」の実現に向け、市政を推し進めてまいります。
■120年の歩みを礎に、更なる飛躍を目指して
(1)次世代へつなぐ活力あふれる事業の展開
私は、市長就任以来、「子育てするならたつの市」をスローガンに、子ども・子育て施策を重点的に取り組んでまいりました。その中で、学校給食費につきましては、全ての児童生徒に完全無償化で、これまで提供してきた給食と同等の栄養バランスのとれた給食を提供してまいります。さらに、18歳以下の医療費につきましては、完全無料化し、子育て世帯を支援してまいります。
出会いや結婚を希望する若者には、「若者出会い応援セミナー」を開催し、新生活をスタートする夫婦には、新居への引越し費用等の支援に加え、「住宅取得奨励金制度」に、新たに子育て加算を設けるなど、「たつの市若者・子育て世帯応援パック」として打ち出し、転入・定住を促進してまいります。
空き家への対応につきましては、「たつの市空家等対策に関する条例」を制定し、適正管理を推進するとともに、空き家改修に対する支援制度を拡充いたします。
一方、JR竜野駅周辺整備につきましては、駅舎の橋上化、駅前広場や駅南道路が完成することにより、交通結節機能の強化及び周辺の良好な住環境の確保につなげてまいります。
「大阪・関西万博」への、校外学習につきましては、バス費用を助成し、小学4年生から中学3年生までの児童生徒が、未来への夢や希望を抱く機会を創出してまいります。さらに、「ひょうごフィールドパビリオン」に認定されたプログラムや地場産品をPRするとともに、定住自立圏の構成市町と観光地を巡る周遊イベントを実施してまいります。
他方、本市の持続可能な観光振興の方向性を示す「(仮称)たつの市観光振興計画」の策定に向けた基礎調査を実施します。
(2)誰もが安全・安心を感じられる事業の展開
片島・ひばりケ丘地区をはじめ、各地区での浸水対策工事や河川改修、排水施設を計画的に整備する一方、中学校体育館及び龍野体育館競技場におきましては、空調設備を整備いたします。また、防災フェスタを消防出初式と同日開催し、市民の防火・防災意識を一層高めてまいります。
救急医療体制につきましては、急な病気やけがで救急車を呼ぶべきか迷った際の電話相談窓口として、24時間365日対応の「救急安心センター事業(#7119)」を開始します。
市民の健康寿命を延ばし、健康づくりを継続的に推進するため、骨粗しょう症検診と歯科健診を新たに個別医療機関での健診メニューに加えるとともに、乳がん検診の無料対象者の拡充、子宮がん検診にHPV検査を導入してまいります。また、複雑化・複合化した支援ニーズに対応するため、「ふくし総合相談窓口」を核とした重層的支援体制を強化いたします。
(3)市制施行20周年記念事業の展開
「たつの市制施行20周年記念式典」の開催を10月5日に予定しています。さらに、「たつの市民憲章」を制定し、市民の「ふるさとたつの」への愛着と市全体の一体感の醸成を図ってまいります。
また、「ユニバーサルスポーツフェス」や「ひょうご里山フェスタ2025」、合併後初めてとなるオリンピック選手を輩出したマウンテンバイク競技の「全日本自転車競技選手権大会」など、年間を通し数々の記念事業を展開してまいります。