健康 病院通信

■春を見つけにでかけよう~健康長寿につなげるウォーキング~
多可赤十字病院 リハビリテーション技術課

◆ウォーキングで健康寿命を延ばす
一般的に、1日200~300キロカロリーの運動によるエネルギー消費(約8,000~10,000歩のウォーキングに相当)が健康寿命を延ばし健康維持に有効であることが分かっています。具体的には、生活習慣病の予防や抑うつ、ストレスの感情が低下し、活力が上昇するなどの効果が報告されており、認知症のリスクを低減できるという報告もあります。また歩くことで骨に刺激が加わり骨粗しょう症の予防にもなります。

▽一日の歩数の目標値
20~64歳:
・男性…9,000歩
・女性…8,500歩
65歳以上:
・男性…7,000歩
・女性…6,000歩
参考:厚生省健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023

◆病気を予防するためには
病気の予防効果が期待できるのは、うっすら汗ばむ程度の速歩き、会話がなんとかできる程度などの中強度の運動といわれています。ただ、運動習慣のない人がいきなり高い目標を目指すと、健康を損なうおそれがあります。まずは、普段の一週間の歩数を調べ、それから一日の平均歩数を知り、その歩数プラス1,000歩、または10分(速足で約1,000歩に相当)長く歩くことを目指し、運動を続けましょう。体が慣れてきたら、徐々に目標歩数に向け増やしていきます。疲労にも注意が必要です。翌日に疲労を持ち越さない程度に続けることが大切です。

ウォーキングの効果は比較的早く出るといわれていますが、短期間でなく続けることで効果が持続します。平日に歩くことが難しい方は、週末にしっかり歩く、普段の買物へ歩いて行くなど、歩く機会を増やすことで効果が期待できます。
昨今はアプリで健康管理をされる人が増えています。『加西多可健幸アプリ』の活用も良いですね。

問合せ:多可赤十字病院
【電話】32-1223(代表)