文化 文化庁認定!多可町文化財保存活用地域計画

令和7年3月に策定した、「多可町文化財保存活用地域計画」が、今年7月に文化庁の認定を受けました。
この計画は、多可町の豊かな歴史・文化・自然をまちづくりに活かしながら、次世代へと伝えるための計画です。
多可町の歴史文化は、まちの過去と未来をつなぐ架け橋であり、「多可のたから」です。さまざまな主体と連携しながら、担い手となるひとづくりを進め、歴史文化を活かした持続可能なまちづくりを展開します。

■なぜ今計画が必要なの?
多可町には3つの発祥をはじめ、たくさんの歴史文化遺産が受け継がれています。それらは、地域の歴史や文化を伝え、美しい風景や人と人の絆を育み、日々の豊かな暮らしを支えるかけがえのない財産です。
しかし、少子高齢化や災害発生などの中で、継承が危ぶまれる歴史文化遺産が増加しています。
多可町のたからを受け継ぐために、私たち一人一人が理解し、考えていくことが必要です。
そこで、多可町文化財保存活用地域計画の中で、あらゆる機関が連携しながら文化財を守り、活かし、伝える体制を整え、文化財の存続につなげていきます。
計画を作成することで、指定・登録されている文化財だけでなく、未指定の文化財も含めた地域の文化財の総合的・一体的な保存・活用に取り組みます。

■計画の期間
▽令和7年度〜13年度の7年間
※令和7年度〜10年度を前期、令和11年度〜13年度を後期として随時見直しを実施。

■計画の目的
・多可町の歴史文化の特徴のわかりやすい整理と魅力の共有
・歴史文化遺産の保存・活用の中長期ビジョンの提示と着実な取り組みの推進
・町内外のさまざまな人々が連携して取り組む体制づくり

■計画の対象
◆多可町内のすべての歴史文化遺産・歴史文化
▽「歴史文化遺産」
古い建物や寺社、村の祭り・行事、山や川・田畑、郷土料理や説話、仏像や古文書・遺跡など、地域で大切に受け継いでいるすべてのもの

▽「歴史文化」
歴史文化遺産とその周辺環境が一体となったもの

■目指す将来像 多可のたからを紡ぎだす~持続可能なひとづくり・まちづくり~

◆多可のたから
▽町全体の基盤となる4つの歴史文化
・多可郡のはじまりに関わる歴史文化
・南と北の文化融合に関わる歴史文化
・自然を活かした生業に関わる歴史文化
・オトウが伝える民俗に関わる歴史文化

▽3つの発祥に関わる歴史文化
・杉原紙発祥に関わる歴史文化
・山田錦発祥に関わる歴史文化
・敬老の日発祥に関わる歴史文化

◆紡ぎだす
(1)価値をみいだす【調査】
(2)未来へ繋ぐ【保存】
(3)まちづくりに活かす【活用】
(4)魅力を共有する【情報発信】
(5)紡ぐ人・体制づくり【人材育成・体制整備】

◆具体的な取組・事業の一例
(1)価値をみいだす【調査】
・年中行事の現況調査
・3つの発祥に関する調査など

(2)未来へ繋ぐ【保存】
・補助事業を活用した歴史文化遺産の維持や修繕
・年中行事の映像記録の作成など

(3)まちづくりに活かす【活用】
・歴史文化遺産を活かした観光事業の実施
・那珂ふれあい館と学校との連携事業など

(4)魅力を共有する【情報発信】
・オトウや年中行事等に関する講座の実施
・杉原紙のPRなど

(5)紡ぐ人・体制をつくる
・子ども学芸員制度の創設
・歴史文化遺産ボランティアの育成など

・町民の多可町に対する誇り・愛着を育てる
・ふるさと教育を大切にした子育て環境づくり
・来訪者・支援者の増加
・地域のまとまり・コミュニティの継承伝統や文化と身近に親しむ環境づくり
・美しい風景の保全
・生業・産業の振興と新たな雇用の創出

◆町民と多可町の連携体制

■認定記念シンポジウム開催『多可のたからを紡ぎ出す~歴史文化とまちづくり~』
参加募集
無料
10月18日(土)午後1時30分~3時45分
場所:ベルディーホール会議室
申込期限:10月13日(月・祝)

問合先:那珂ふれあい館
(休館日…月・火曜日
※どちらかが祝日の場合は水曜日休館)

問合先:那珂ふれあい館
【電話】32-0685