- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県太子町
- 広報紙名 : 広報たいし 2025年8月号
暑い日が続きますが、だるい、食欲がないなど、夏バテになっていませんか。夏は高温多湿となり、体調を崩しがちです。夏を楽しく乗り切るために、夏バテ対策をしましょう。
◆夏バテの原因
◎外と中の温度差
暑い屋外と冷房の効いた屋内では温度差が大きいため、一日に何度も行き来することで、体温調節や発汗を司る自律神経の調節機能が乱れやすくなります。その結果、内臓の働きが鈍り、不調や疲れやすさを感じるようになります。
◎体の冷え
冷たい飲食物の取りすぎや冷房の効かせすぎ、冷えた屋内に一日中いることもあると思います。その結果体が冷えすぎると、内臓機能の低下や自律神経の乱れにつながります。体の冷えは血行不良の原因にもなり、肩こりやむくみを引き起こすこともあります。
◎睡眠不足
夏は、暑さで寝苦しい夜も多いほか、イベントや夏休みで生活リズムが乱れがちです。睡眠が十分でないと乱れた自律神経が回復せず、さらに睡眠不足となり疲労の蓄積や免疫力・体力の低下を招きます。
◆セルフチェック
夏バテの症状がないか、以下の項目についてチェックしてみましょう。
□体がだるい
□朝起きたときに疲れている
□何をするにも意欲がわかない
□集中力が続かない
□イライラしやすい
□立ちくらみやめまいがする
□暑いのか冷えているのか分かりにくい
□食欲が低下している
□おなかの調子が悪い
□睡眠不足
□発熱はないが熱っぽい
いくつか当てはまった人は、夏バテに要注意。生活を見直してみましょう。
◆夏バテ対策
◎体を温める
入浴時は、湯船に漬かって体を温めましょう。湯温が高すぎると交感神経が優位になりリラックスできなくなるため、41度以下に設定しましょう。
また、冷房で体が冷えすぎないように上着やひざ掛けを用意しておきましょう。室温が24度以下になると屋外と屋内の温度差が大きくなり、体に負担がかかります。環境省が推奨する28度を目安に冷房を使いましょう。
◎食事を見直す
栄養バランスの良い食事を心掛けながら、水分やミネラル、タンパク質、ビタミンの摂取も意識しましょう。冷房の効いた屋内では、温かい食べ物で体を温め、胃腸の不調を感じる場合は、消化に良い物を食べたり量を減らしたりして胃腸を休めましょう。
◎睡眠で休息する
疲労回復や自律神経の調整に睡眠は不可欠です。質の良い睡眠のために、次のことを心掛けましょう。
(1)起床後に日光を浴びる
体内時計がリセットされ、睡眠・覚醒リズムが整います。また、日中に日光を浴びることで夜間入眠を促進するメラトニンというホルモンの分泌が促進されます。
(2)強い照明や電子機器の光は就寝2時間前まで
入眠の約2時間前からメラトニンの分泌が始まります。スマートフォンなどは布団に持ち込まないようにしましょう。
(3)熱帯夜は冷却シートや冷感シーツを使用する
熱帯夜はひんやりグッズを活用しましょう。また、冷房や扇風機の風は体に直接あたらないようにし、夜間も室温は28度を目安に調整しましょう。
(4)入浴は就寝1~2時間前までに済ませる
私たちは、内臓など体の深い部分の体温(深部体温)が下がり始めるときに、眠気を感じ始めます。ストレッチで体を温めるのも効果的です。
夏バテは人によって症状がさまざまで徐々に進みますが、熱中症は、体温の上昇、めまい、手足のしびれ、吐き気、けいれん、頭痛など、一目で明らかな症状が現れます。いずれにしても、体調がなかなか回復しない場合は、無理せず医療機関を受診しましょう。