くらし さようみん活フォーラム2025 地域づくり協議会を″本気”で考える一日に
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- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県佐用町
- 広報紙名 : 広報さよう 令和7年3月号
2月11日にさよう文化情報センターで「さようみん活フォーラム2025」を開催しました。参加者は、地域づくり協議会が「みん活」を経て、どう変化してきたのか、これからどんなことが必要なのかを″本気”で考えた一日となりました。
「みん活」とは、「みんなの地域づくり協議会活力向上プロジェクト」の略称で、各地域づくり協議会(以下「地域協」)の組織や活動を見直し、地域の未来を共に創造するための取り組みです。
令和元年度にみん活を開始して以来、各地域協では振り返りの中でさまざまな課題が見えてきました。そこで、普段はあまり交流のない地域同士が意見交換や情報共有を行い、新たな発見とともに地域の在り方を再考するきっかけとしてフォーラムを開催しています。このフォーラムは年に1回開催され、今回で5回目となります。
◆第1部 ヒアリング調査報告会
町は昨秋、みん活以降の実態とみん活前後の変化をヒアリング調査しました。その結果、組織構造や女性の参加など、いくつかの変化をもたらしましたことがわかりました。また、地域ごとにめざす方向性や抱える課題は異なることが明らかになりました。
報告した浅見雅之アドバイザーは、「地域協を単に比較するのではなく、なにより地域住民が暮らしやすい環境を実現することが大切です。これからは地域間の連携をさらに深め、知恵を共有し、良い取り組みを互いに取り入れる関係が求められます」と、次のステップへのアドバイスを送りました。
◆第2部 分科会
続くプログラムでは、ヒアリング調査の結果を踏まえ、各地域協の共通課題である4つのテーマについて「分科会」を開催。課題の共有と理解を深めるため、参加者は次のテーマについて意見を交わしました。
A みんなで話せる場・会議を続けていくにはどうしたらいい?
B 活動の将来ビジョンをみんなで共有するにはどうしたらいい?
C 持続可能な組織に変化していくにはどうしたらいい?
D 身の丈に合った活動へ見直していくにはどうしたらいい?
各地域協の役員や自治会長、まちづくりに関心のある約100人が、それぞれ興味のある分科会に参加。真剣な悩みの相談や、和やかな笑いを交えた交流の中、あっという間に時間は過ぎ、いずれの分科会も有意義な対話に花が咲きました。
各分科会の報告を聞いた、徳久地域づくり協議会の尾上茂会長(林崎)は、「男性中心の役員体制の中、女性の意見をより積極的に取り入れることが、今後の運営にとって一層重要だと実感しました。他の地域から得た貴重なヒントを、ぜひ今後の参考にしていきたい」と、確かな手応えを感じていました。
◆(Pick up)島根大学生の空き家調査報告会 さよラボフォーラムを開催しました
島根大学が教育・研究の拠点として、令和4年に江川ふれあいホール(豊福)に設置した「さよラボ(佐用サテライトラボラトリー)」で、町と同大学による空き家に関する調査の報告会を開催しました。
調査は、全自治会長対象の実態調査と空き家所有者調査、さらに江川地区の西河内・豊福・東中山集落で、学生が1か月間生活しながら目視と世帯訪問による調査が行われました。調査を行った同大学の谷村将也さんは「みなさんが快く話を聞いてくれて、楽しく生活をしながら調査を進めることができた。空き家問題は課題が山積みだが、今回の報告をきっかけに集落でこの問題に向き合い、より豊かで幸せな暮らしにつながればうれしい」と、参加者にメッセージを残しました。