- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県佐用町
- 広報紙名 : 広報さよう 令和7年9月号
真夏の陽ざしにきらめくひまわりの海。その中に、この夏から佐用町の新たな風景が加わりました。
木の温もりを宿した大きな文字
「DO(ドゥ)SAYO」
今年のひまわり祭りには、昨年を1万5千人上回る5万7千人を超える人が訪れました。しかしピーク時のにぎわいを思えば、近年は来場者数が半分以下にまで落ち込んでいました。そんな状況に町観光協会は「この町に再びにぎわいを」と願い、新たな仕掛け模索していました。着想のきっかけとなったのは、神戸の海辺に立つ『BE KOBE』のオブジェ。そこから「佐用ならではの象徴を」と挑戦が始まったのです。
選ばれた言葉は「BE」ではなく「DO」。「やってみよう」「動き出そう」と促す前向きな響きは、この町の未来への合図です。日本語に重ねれば「どう?佐用」-「行ってみよう」「挑戦してみよう」と町民にも訪れた人にも呼びかけ、挑戦をやさしく後押しする言葉になりました。
制作の舞台は、閉校となった旧長谷小学校を活用する「ファブラボ西播磨」。山々に囲まれた町を映す木製デザインが提案され、合板を重ね合わせた後、地元・長谷地域づくり協議会がやすりをかけ、2か月かけて仕上げました。
設置は閉園ぎりぎりとなった8月1日。畑に現れたオブジェは、黄金色の花々と並び、訪れる人を迎えました。眩しい太陽の下で子どもたちは駆け寄り、大人たちはカメラを構える。誰もが思い思いのポーズで「DO SAYO」を背景に夏の記憶を刻んでいました。
現在「DO SAYO」は平福のレストランKUMOTSUKI前の広場に常設されています。しかし、その旅はここで終わりません。持ち運びやすい木製の特徴を活かし、今後は町内のさまざまな催しにも登場し、みなさんとともに歩みます。どこかで出会ったなら、ぜひその前に立ち、写真に収めてください。そして「#DO SAYO」を添えて発信してください。
佐用町の思いを刻んだオブジェは、町の新たなシンボルとして、これからも多くの人に出会っていきます。
制作の様子は、Instagramのリール動画にもアップしています
※二次元コードは本紙をご覧ください。