- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県新温泉町
- 広報紙名 : 広報しんおんせん 令和7年6月号 vol.237
■令和7年度住民交流学習『人権講座』が始まります
文化会館では、同和問題をはじめ、あらゆる差別・人権侵害をなくし、お互いを大切にし合うまちづくりを目指して、「人権講座」を開催しています。町民の方はどなたでも受講できます。皆さんも人権について学習してみませんか。
ところ:文化会館2階大会議室
▽第1回「障がい」
とき:6月25日(水)午後7時~8時15分
・開講あいさつ
・住民交流学習「人権講座」のねらい説明
・『障がい者は困っています』視聴(20分)
障がいのある人への差別をなくし、障がいのある人もない人もお互いに人格と個性を尊重しながら共生する社会を目指して、平成28年4月から施行されている「障害者差別解消法」。それに伴い、自治体や公的機関では、障がい者に対して「合理的配慮」が義務付けられ、企業や商店などでは努力義務が課せられるようになりました。
このDVDは様々な障がい別に障がい者の実態と日常での困りごとを具体的に示しながら、主に、自治体や企業、商店など、障がい者と接する機会が多い人たちはどのようにして対応していけばよいか、合理的配慮の観点から描かれています。
「合理的配慮」が私たちの日常に当たり前のこととして浸透し、自然にお互いを支え合う社会の実現を目指しています。
講話(人権啓発指導員 山崎香苗さん)
▽第2回「人権の歴史」
とき:7月23日(水)午後7時~8時15分
・『差別のない社会へ~私たちはどう生きるか~』視聴(20分)
小・中・高等学校の教科書には、2000年代の初めまでに大きな変化が起こりました。人権の歴史では、部落問題に関する記述が大幅に増加し内容も豊かになってきました。
また、歴史の教科書の最後には、現代の様々な課題が取り上げられています。例えば、環境問題などに加えて人権課題がいくつも取り上げられています。これらの人権課題を、私たちがこれからどう解決していくかについて作成されたこのDVDの中心場面は、「部落」「障がい者」「在日外国人」「定住外国人」の4人の当事者の発言で構成されています。取り上げた課題は少ないですが、人権課題全体へ発展させることができる内容となっています。
講話(人権啓発指導員 田中千尋さん)
▽第3回「社会におけるこどもの人権~こどもが安心して暮らせる社会の実現をめざして~」
とき:8月27日(水)午後7時~8時15分
・『あなたのいる庭』視聴(35分)(令和6年度作成兵庫県人権啓発ビデオ)
社会には、虐待や貧困、死別など様々な理由で保護者と暮らせず、児童養護施設など社会的養護のもとで暮らしているこどもたち、そして社会的養護下から自立したが、家族からのサポートを得られずに生きる人たち(ケアリーバー)がいます。社会的養護の現状や実態を知る人は少なく、世間からの無理解と偏見にさらされ、居場所を見つけ出せず、進学や就職など生きる上で様々な困難に直面している現状があります。
次代の社会を担うこどもたちが自分らしく幸せに成長でき暮らせるように、社会全体で支えていかなければなりません。「こどもと人権」について改めて考え、誰もが一人の人間として尊重される社会の実現を目指すことを目的として、このドラマは作成されています。
講話(人権啓発指導員 岡本潔政さん)
▽第4回「同和問題」
とき:9月24日(水)午後7時~8時15分
・『近世の身分制度と被差別民』視聴(27分)
徳川政権が権力を握っていた近世には身分制度がしかれ、支配する身分である武士と支配される身分である平民、「賤民」の間で厳しい身分差別が存在していました。上方(大坂)と江戸(東京)に居住していた被差別民について、文献や絵図などを通して詳しく見ていきます。
また、被差別身分の人々は、厳しい身分差別を受けていただけではなく、当時の社会にとって必要不可欠な役目もおこなっていました。「賤民」のひとたちはどのような役目を担っていたのでしょうか。上方(大坂)と江戸(東京)と比較しながら文献や絵図などを通して具体的に見ていきます。
講話(人権啓発指導員 日浦智さん)
▽第5回「みんなで考えるLGBTs」
とき:10月22日(水)午後7時~8時15分
・『性的指向と性自認』視聴(22分)
統計によると、人口の約8%前後がLGBTsであると推定されています。しかし、学齢期の早い段階での教育を待ち望まれていながら、教員自身の正確な知識や理解が追い付いていないという現状があります。
このDVDでは、性の多様性を解説し、LGBTsを取り巻く社会の動きなども紹介し、その理解を深めることをめざしています。
講話(人権啓発指導員 大森真次さん)
・閉講あいさつ
問合せ:新温泉町文化会館
【電話】82-3328