子育て 食育ってなあに?(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 奈良県宇陀市
- 広報紙名 : 広報うだ (2025年10月号)
2005年食育基本法が制定されました。食育は、生きる上での基本であって、知育、徳育および体育の基礎となるべきものと位置づけられるとともに、様々な経験を通じて「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てるものです。
(出典…農林水産省ホームページ)
■子どもたちへの食育
市内保育園、こども園、幼稚園の給食では、市内農家と契約したお米を使用しています。お米だけでなく、ほうれん草や小松菜などの野菜も使用しています。これによって、安心で安全な給食を提供するだけでなく、地産地消を進めることで、地域の活性化につなげるとともに、子どもたちの地元愛を育んでいきたいと考えています。
■オーガニックビレッジ宣言
宇陀市はオーガニックビレッジ宣言をしています。市内には有機農法を行っている事業者があり、園では毎月農林課から季節の野菜を食材として提供していただいています。
・小松菜
・ほうれん草
・大根
・にんじん
・ジャガイモ
・トマト
・かぼちゃ
・米 など
◇現在の食生活を振り返ってみましょう
・朝・昼・晩の3食を欠かさず食べている
・食べることは楽しいと思う
・お菓子やジュースをとり過ぎないように意識している
・パスタや丼物などを食べる際は副菜をとるように意識している
・食塩をとりすぎないように意識している
・栄養バランスには気を付けている
↓
全てにチェックがつかなかった方は次のことを意識して食生活を見直してみませんか?
◇「バランスのよい食事」をするには
健康を維持・増進するためには毎食バランスのよい食事をすることが大切です。その基本は、日本型食生活である「1汁3菜」がそろった食事です。
主食(ご飯、パン、麺類など)、主菜(肉、魚、卵、大豆・大豆製品など)、副菜(野菜、きのこ、海藻類など)がそろった食事をすることは、生活習慣病予防・改善や健康長寿につながります。
また、バランスのよい食事をする際に目安となるのが、「三食食品群」です。
元気な体をつくるためには、3つのグループをバランス良く組み立てて食べる必要があります。
・赤(体を作る)
肉、魚、大豆製品、乳製品など
主にたんぱく質を含み、筋肉や血液など作ります。
・黄(エネルギー源)
ごはん、パン、麺、イモ類など
主に炭水化物や脂質を含み、体を動かすエネルギーになります。
・緑(体の調子を整える)
野菜、キノコ類、海藻類など
主にビタミンやミネラルを含み、体の調子を整えます。
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日常生活の中でどのようなことが食育につながるのでしょうか?
■できることから始めよう!こんなことも「食育」につながります!
[01]家族や友人と楽しく食卓を囲む
[02]自分の食事をチェックし、栄養のバランスを取るように気をつける
[03]1日3食きちんと食べる習慣を身につける
[04]感謝の気持ちを込めて「いただきます」「ごちそうさま」のあいさつをする
[05]はしの正しい持ち方や、食器の正しい並べ方を身につける
[06]庭や鉢植えなどで野菜を栽培し、料理する
[07]買い物の中で、新鮮で安心できる食材の選び方を身につける
■[01][02][03][04][05] 家庭における食育
一緒に食べる大人が見本となりマナーを身に付けることが大切です。
・正しい姿勢で
椅子に深く腰掛け背筋を伸ばします。足は床につけ、テーブルは肘が90度に曲がる高さが理想です。
・よく噛む
十分に噛んで飲み込むことで、消化を助け、満腹感を得やすく、虫歯を予防する効果が期待されます。また、脳の活性化にもつながります。
・感謝の気持ちを育てる
残さずに食べるためには、自分の食べられる量を知ることが大切です。
◇食具の持ち方
※本紙をご覧ください。
■[01][04][05][06][07] 園における食育
市では、子どもが意欲的に食べ物に興味や関心を持つために、食べてみようとする環境作り(毎日の給食や栽培活動、クッキング等)を積み重ね、一緒に食べる人と安心して、楽しく食を話題にできる子どもを育て、“食べることは生きること”を感じられるように進めています。
食育とは、クッキングなどの活動だけでなく、日々の食事にかかわる声かけから始まります。お手伝いや、買い物などを通して食材を見たり触れたりすることで興味を持ち、食べてみようという意欲を持つことが、好き嫌いの改善につながっていきます。
◇菜園活動
苗を買いに行き、畑に植え、水やりをして成長を楽しみに待ちます。
◇クッキング
給食への興味関心が深まり、嫌いな食材も食べてみようという意欲・食欲に変わります。
◇給食参観・試食会
給食参観で保護者の方に園での食事の様子を観ていただいています。その後、試食の機会を設け、年齢に応じた給食のお話しをしています。
◇園の食育で目指す子ども
保育所における食育の指針から
(1)おなかがすくリズムのもてる子ども
(2)食べたいもの、好きなものが増える子ども
(3)一緒に食べたい人がいる子ども
(4)食事作り、準備にかかわる子ども
(5)食べ物を話題にする子ども
※詳しくは本紙またはPDF版をご覧ください。
