くらし 2期目就任あいさつ

山添村長 野村 栄作
この度の村長選挙で、引き続き村政を預からせていただくことになりました。ありがとうございます。
さて、この4年、私は、「元気で夢や生き甲斐が持て、安心して暮らせる村」を目指し、次の六点を公約に掲げ取り組んできました。
(1)「のびのびと育ち、社会で輝ける次世代教育を」
(2)「タブレットを使って、役立つ情報と安心をお届け」
(3)「バスを活かして、一人暮らしでもお出かけしやすく」
(4)「村の医療・看護・介護の力を合わせて、より手厚い医療体制を」
(5)「自然に優しく、みんなの財産になる土地利用を」
(6)「地元の声を活かした、地域産業振興を」
(1)の次世代教育に関しては、小学校社会科副読本の作成、幼保連携型認定こども園の建設、義務教育学校の設立計画等、着実に進められています。
(2)の「タブレットを使って」に関しては、スマホを活用した「山添情報アプリめえめえ」の配信やスマホ教室の開催、また、郵便局やコンビニでの住民票等の取得など、村民の生活が安心安全で便利になるよう進めてきました。
(3)のバスの活用ですが、名張・奈良・伊賀方面行きコミュニティバス及び村内巡回バスの運行により一定の成果をあげています。今後に向けて、福祉タクシーの強化やデマンド交通等の導入を検討しています。
(4)の村の医療に関しては、現在その体制について検討しているところです。通常の診療に加え、休日・時間外の診療・訪問診療・見取り等、村民のニーズに応えられる体制の構築が必要と考えています。
(5)の土地利用に関してですが、荒廃農地や放置森林の増加を防ぐために農地バンク制度や混交林誘導整備事業を取り入れ、少しずつですが成果が出ています。大規模開発については、今後も自然環境保護や地元住民の意向を尊重することが重要と考えています。
(6)の産業振興に関しては、村内企業や各事業者との面談を行い、課題や要望を伺う中で労働力のシェアという案が出されました。現在、検討しています。
以上、六点の公約に関しては、着実に進められているものと、取り組み半ばのものがあります。今後もその達成に向け取り組みたいと思います。
また、公約の取組と共に、この4年、各省庁や地元の議員とのつながりを深めました。県や他市町村はもちろんの事、企業や大学との連携も進めて参りました。昨年から教育委員会では奈良大学や帝塚山大学と連携し、多くのインターンを迎え、つながりを深めています。また、ふるさと納税の返礼品の開発や移住定住促進に向けた取り組みを昭和女子大や名城大と進めています。さらに、国や企業の力を借り、外部人材の登用や各種システムの導入に助言や村の行政改革に示唆を頂いたりしています。
次に、今後の山添村の将来を考えるとき最も重要なことは、次の三点だと考えています。
一点目は、「52%を占める高齢者の生活を守ること」です。見守り、買い物、食事、健康等の生活支援を更に充実させることです。
二点目は、「将来を担う子どもたちへの投資」です。こども園、義務教育学校を通じて、村独自の学びを進め、学力向上とグローバルな人材育成をし、あわせて山添村を知り、山添村を誇りに思い、山添村を自慢できる子どもたちを育成することです。
三点目は、「老朽化したインフラの整備と防災対策」です。10年20年先を見据えた整備計画を検討することです。
その他、本村には、上津ダムの有効活用や空き家・空き校舎の活用、診療所の体制等様々な課題があります。
また、各大字での村政報告会の中で、村民の生の声、要望を聞かせていただき、また、先日行いました村民向けのアンケートでは、800人中410人から回答をいただきました。ありがとうございました。
今年度は、村の指針となる「未来創生計画」の改正年度となっています。村民の皆様から頂いたご意見や要望を反映できる計画にしていきたいです。その為には、今後も村民と議会、行政が和合結束し、村づくりに取り組むことが大切だと考えます。
今後も「元気で夢や生きがいが持て、安心して暮らせる村」を目指し、諸課題に取り組んでまいりますので、引き続きご支援・ご協力よろしくお願いします。