くらし 犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える地域のチカラ 第75回 社会を明るくする運動

■7月は“社会を明るくする運動”強調月間・再犯防止啓発月間です
“社会を明るくする運動”は、すべての国民が、犯罪や非行の防止と犯罪や非行をした人たちの更生について理解を深め、それぞれの立場で力をあわせ、犯罪や非行のない安全で安心な地域社会を築くための全国的な運動です。

■犯罪や非行の背景には生きづらさがあります
貧困・虐待・孤立・依存…。
犯罪や非行の背景にある〝生きづらさ〟はさまざまです。
例えば、お酒への依存をきっかけに犯罪に至った人は、もともと孤立の問題を抱えている場合が少なくありません。
小さな頃に受けた虐待やいじめの経験は、自分自身を大切に思い、他者の痛みに共感する気持ちを育むことをときに困難にし、そのことが犯罪に至るきっかけをつくることもあります。
これらの生きづらさに思いを寄せ、立ち直ろうとする人の生きづらさを包み込むコミュニティは、新たな被害者を生まない、新たな加害者も生まない、誰もが安全・安心に暮らせるコミュニティにほかなりません。

■生きづらさに寄り添い立ち直りを支援する方法はさまざまです
◆理解を深め見守る
自らの過去と向き合い、罪を償って立ち直ろうとしている人たちへのご理解をお願いします。

◆SNSをフォロー・拡散
法務省保護局のSNSで、立ち直り支援に関するさまざまな発信を行っています。

◆寄付で応援する
1口1,000円からインターネットで気軽に寄付をすることができる仕組みです。寄付金は、全国の草の根の立ち直り支援活動に大切に使われます。

◆イベントに参加
社会を明るくする運動のイベントやシンポジウムへの参加をお願いします。

◆立ち直りを支援する担い手になる
◇立ち直りを一番近くで見守る 保護司
立ち直りを地域で支えるボランティアです。地域の事情などをよく理解し、保護観察官と協働して、保護観察を受けている人に面接を通じた助言や指導を行い、受刑者等が社会復帰する環境への働きかけなども行っています。

◇「就労」と「見守り」の両方を担う 協力雇用主
犯罪や非行をした人の自立や社会復帰に協力することを目的として、雇用しようとする事業主です。

◇社会復帰する人の居場所をつくる 更生保護施設
宿泊場所や食事を提供し、自立に向けた指導や援助を行う民間の施設です。

◇地域のことをほっとけない 更生保護女性会
地域の犯罪予防活動や更生支援を行う女性のボランティアです。

◇若い人の視点で立ち直り支援に参加 BBS会
さまざまな問題を抱える少年たちの成長を助ける青年ボランティアです。

立ち直り支援の担い手はさまざまです。
食育・スポーツ・アウトドアだっていい。
立ち直り支援には、さまざまな人の関わりが大切です。

私たちの身のまわりでもさまざまな犯罪が発生し、増加しています。犯罪のない安心してくらせる社会を築いていくためには、犯罪を取り締まるだけでなく、一度罪を犯してしまった人たちが二度と過ちを犯さないよう更生を支援すること、また、犯罪が起こらない社会にしていくことが重要です。
保護司は、犯罪や非行を生まない地域づくりのため、これらに努力しています。

問合せ:福祉課
【電話】内線135