くらし 年頭のごあいさつ
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- 発行日 :
- 自治体名 : 和歌山県
- 広報紙名 : 和歌山県民の友 2025年1月号
和歌山県知事 岸本 周平
明けましておめでとうございます。
今年は、新しい総合計画をつくって県民の皆さんに2040年の和歌山県のめざす姿をお示ししたいと思います。私が生まれた1956年の赤ちゃんは166万人。今は70万人前後ですから、人口減少を前提に県民が幸福に暮らせる道筋を考えなければなりません。その知恵をいただくために、「熟議」やタウンミーティングなど県民参加のプログラムを実施しています。
令和6年能登半島地震の経験を踏まえ、県の防災のあり方についても見直しをしています。避難所の環境改善のため、市町村と協力してトイレトラックやキッチンコンテナの導入を進めています。国土強靭(きょうじん)化による防災、減災事業も行っています。
働き方改革については、まず県庁から変わらなければと、昨年、「男性育休100パーセント宣言」、「勤務間インターバル宣言」、「女性の再就職応援宣言」をしました。また、できるだけ残業を減らすとともに、1年間を通じて、ノージャケット、ノーネクタイ、スニーカーなどでの軽装勤務やリモートワークの推進などにより、仕事の能率が上がり、県民サービスが向上することをめざしています。
子育て世帯の経済的負担を軽くするため、昨年10月から県内の小中学校で給食費の無償化が実現できました。地域に多世代の交流を取り戻すために「こども食堂」を応援しています。引き続き、多様性、公平、包摂の考え方に基づいた県政をめざします。
大阪・関西万博では、「和歌山百景-霊性の大地-」をテーマに和歌山の自然、歴史や文化、食、産業の魅力を発信します。また、農林水産業を推進し、脱炭素先進県としてカーボンニュートラルに資する産業の振興に加え、民間ロケット射場「スペースポート紀伊」の発展にも力を入れます。
新しい年が、県民の皆さまにとって輝かしい年となりますことをお祈り申し上げます。
和歌山県議会議長 鈴木 太雄
あけましておめでとうございます。
県民の皆さまには、健やかに新春をお迎えのこととお慶(よろこ)び申し上げます。また、日頃から議会活動に温かい御支援と御協力を賜り、県議会を代表して厚く御礼申し上げます。
昨年は、「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産登録20周年を迎え、観光客もコロナ禍前の約9割まで回復しました。そしていよいよ今年4月には大阪の夢洲において「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」が開幕します。国内外から多くの来場者が見込まれるなか、観光客誘致も含め、万博の開催効果を県内にも波及させ各地域の活性化につなげることが重要です。
万博を契機とした観光産業の振興はもちろんのこと、食と地域の伝統文化などを融合させた新たな観光施策の発掘も大切です。一次産業である農林水産業においても先端技術を活用したスマート農業の促進や生産性の向上、担い手確保や販路開拓の推進も必要です。また商工業の振興や教育環境の充実、社会福祉の増進など、県政の課題解決と住みよい県づくりに邁進(まいしん)してまいります。
加えて、空飛ぶクルマやドローンを活用した半島特有の防災への対応や過疎地域対策を推し進めるとともに、宇宙・ロケット関連産業など、新たな地域産業の創出にも期待を寄せています。
県議会といたしましても、県民の皆さまのお声を聴かせていただき、さまざまな議論を交わしながら、皆さまの持てる力を本県の成長につなぎ、県政の更なる繁栄に努めてまいります。
結びに、本年が県民の皆さまにとって素晴らしい年になりますようお祈り申し上げ、年頭の御挨拶といたします。