- 発行日 :
- 自治体名 : 和歌山県有田市
- 広報紙名 : 広報ありだ 令和7年9月号
認知症になっても安心して暮らせるまちを目指し、有田市では「チームオレンジ」による地域支援を進めています。認知症カフェ「純喫茶なごみ」など、世代を超えた交流や啓発活動が広がっています。
「チームオレンジ」は、近隣の認知症サポーターがチームを組み、認知症の人やそのご家族を地域で支える取組みです。認知症当事者もメンバーとして参加し、生活の早い段階からの見守りや支援につなげることを目的としています。
チームオレンジ(純喫茶なごみ)は、令和6年度に開始された有田市社会福祉協議会が運営する認知症カフェ『純喫茶なごみ』のメンバーをチームとして結成しました。認知症の有無に関わらず、地域の誰もが気軽に集える場で、会話やふれあいを通じて地域課題を見つけ、自然な形で支援の輪が広がっています。
このたびチームオレンジでは、活動の場を広げようと、市内の小学校で認知症をテーマにした授業を行いました。授業では、支援者や認知症の家族の体験談を交えながら、こどもたちに理解を深めてもらう時間となりました。
授業を受けた児童からは、「困っている人を見たら助けたい」「認知症について初めて知った」などの感想が寄せられました。活動に参加する木村さん、雜賀さん、岩本さんは、「認知症の人も、そうでない人も、地域で一緒に過ごせる場所をつくりたい。助け合いやつながりを感じられる地域になればうれしいです」と話します。
市では今後も、認知症への理解を広げながら、誰もがその人らしく、できることを活かして暮らせる地域をめざします。
■認知症啓発有田市立図書館コラボ「認知症ってしっていますか?」
認知症に関する図書館の本を集めていただき、認知症ブースを設置しました。
本を読んで、感想などを書いてもらえるように用紙をご用意しています。また、「認知症川柳」を作成して思いを表現してみませんか?回収したものは、9/6(土)市民会館での認知症イベントにて、小学生の授業での気づきとともに掲示する予定となっています。来場者にはさらに認知症について知っていただく機会となることを願っています。ぜひお立ち寄りください。
■認知症カフェ 純喫茶なごみ
開催日:奇数月第2木曜(9/11、11/13、1/8、3/12)14時~16時
場所:有田市福祉館なごみ
参加費:100円
問合せ:社会福祉法人有田市社会福祉協議会
【電話】0737-88-2750