- 発行日 :
- 自治体名 : 和歌山県紀の川市
- 広報紙名 : 広報紀の川 令和7年7月号
■みんなで一緒に食べた学校給食が、学校生活の中の楽しい思い出の一つとなってくれるとうれしい。
教育長 鍋田泰延(なべたやすのぶ)
★好きなメニュー:クジラの竜田揚げ
▽Profile
紀の川市出身。教員、和歌山県教育委員会、文部科学省を経て、昨年度打田中学校校長を務め、4月から紀の川市教育長に就任。「教育は、個人の能力や知識を伸ばすだけではなく、人格の完成や心身の健康、社会性の育成を目指す」が教育信念。
教員となって最初に赴任した学校は、給食がありませんでしたが、その後は、給食のある学校での勤務で、いつも温かくて、栄養のバランスがいい給食が大好きでした。昨年度、17年ぶりに給食をいただきましたが、紀の川市の給食は野菜が多く、素材の味がいかされているので、毎日とてもおいしくいただいていました。
さて、紀の川市で4年度から始まった給食費無償化の制度は、今年度からは対象を拡大。市外の小中学校に通う児童生徒、不登校やアレルギーなどで給食を食べることができない児童生徒への補助も開始しています。
給食費無償化を継続していくためには、安定的な財源の確保が課題ではありますが、栄養値や質、量の低下を招くことのないよう、今年度から給食に係る単価の見直しを行いました。
学校給食は「食育の生きた教材」とも言われています。適切な栄養を摂取し、健康な体の保持増進を図るとともに、我が国の食文化を伝えるという役割も担っています。学校給食を通じ、子どもたちには栄養や食事のマナーなどについて正しく学び、特産物や自然の恵み、命の尊さを学んでほしいと思っています。
また、米やフルーツは100%紀の川市産を使用しています。地元産の野菜も多く活用し、地産地消に取り組むことで、子どもたちは郷土の産業に対する理解を深めることもできると考えます。子どもたちには、友達と一緒に食べた学校給食が、学校生活の中の楽しい思い出の一つとなってくれるとうれしいです。
苦手なものや嫌いなもの、食べられないものがある人もいるかもしれませんが給食を通じて、いろいろな食材があること、どんな栄養があるかということ、調理方法などを学んでほしいと思います。家庭の食卓では学校給食と連携して、食の楽しさを知り、子どもたちの味覚の幅を広げることができるようご協力をお願いします。
■楽しい給食♪
給食ができるまでの各工程は、地元農家を始めとした生産者、学校栄養士、調理スタッフなどたくさんの人によって支えられています。そしてその誰もが、紀の川市の子どもたちが健やかに育ち、「給食=楽しい時間」になってほしいと願っています。
現代社会では食の多様化が進み、いつでもどこでも手軽に食事ができる時代。だからこそ、子どもたちが将来自分で食を選択する時に、地元産の食材や栄養などに気を配ったおいしい給食の味や友達と食べた楽しい時間を思い出し、健康的な食生活を心がけてくれることこそが、給食に携わってくれた人々へのプレゼントになるのではないでしょうか。
■給食費無償化の対象拡大!
新たに(1)市外の小中学校に通う児童生徒(2)アレルギーの影響などで給食の提供を受けていない児童生徒(3)市が運営する教育支援センターに通い、給食の提供を受けていない児童生徒を対象に給食費相当額を補助金で支援することになりました。これにより、紀の川市に在住のすべての児童生徒の学校給食費が無償化の対象となります。
問合せ:教育総務課
【電話】内線74402