くらし 【特集】鳥取県立美術館いよいよ開館 地域とつながる美術館へ(1)

桜の花が咲き、春めいてくる3月30日。ついにここ倉吉の地で、鳥取県立美術館が待ちに待った開の日を迎えます。この歴史ある地で、新たな観光スポットや文化施設としてはもちろん、私たち市民にとってどのような場所になるのでしょうか。
施設の利用方法や周辺施設・町との連携など、地域との「つながり」をテーマに紹介します。

◎鳥取県立美術館
【電話】24-5442(代表)
駄経寺町2-3-12
開館時間:午前9時~午後5時
休館日:月曜日・年末年始(12月29日~翌年1月3日)ほか
料金:一般400円(団体320円)、学生・70歳以上200円、高校生以下無料
※企画展は料金が異なります

1 県民の皆さんが作品発表の場として利用できます。
2 ショップ目当ての来館大歓迎!
お土産にぴったりのオリジナルグッズなど、ショッピングだけでも楽しめます。
3 ふらっと休憩できる
企画展に関連したメニューもあるかも?
4 絵になるスポットがいたる所に!
5 風吹きぬける屋根付きテラスから史跡大御堂廃寺跡歴史公園が臨めます。

■ここに注目!OPENNESS!
◇ファミリーにやさしい設備の数々!
雨の日でものびのび遊べるキッズスペースの周りには、ファミリーが過ごしやすい工夫がたくさん!図書館から屋根付きの歩廊がつながり、行き来がしやすくなっています。
おむつ替えシートつきの広々としたトイレや、個室で安心感のある授乳室、外とつながる出入口に足洗い場があるのもポイントです。

■TMOA+(ティーモア・プラス)
「みんなでつくる美術館」を実現するためのボランティア制度です。令和7年度メンバーはすでに活動開始しています。令和8年度のメンバー募集はホームページにてご案内予定です。
▽イベントの運営をサポート
▽広報物の発送作業
▽ワークショップの企画・運営
▽館内案内
▽建築ツアーガイド
▽対話鑑賞ファシリテーター
など…。

■美術館を応援するファンクラブ会員募集中!友の会
◇もっと気軽に!毎日でも楽しめるうれしい特典つき!
コレクション展の年度パスや同伴者の割引、早期更新時には企画展の観覧券進呈など、さまざまな特典が受けられます。
年会費:
・一般…3,000円
・学生…1,500円
・高校生以下…500円
有効期間:令和7年3月30日(日)~令和8年3月31日(火)
申込方法:申し込みフォーム・メール・郵送のいずれかでお申し込みください。

※詳細は、県立美術館へお問合せください。

申込み・問合せ:鳥取県立美術館運営担当
【電話】24-5442
【E-mail】partner@tottori-moa.jp
〒682-0816 倉吉市駄経寺町2-3-12

■Interview
尾﨑 信一郎さん
Shinichiro OSAKI
鳥取県立美術館館長
1962年鳥取市生まれ。著書に『絵画論を超えて』(1999年東信堂)、『戦後日本の抽象美術』(2022年思文閣出版)ほか多数。

◇誰に対しても開かれた公共空間として
新しい美術館のブランドワードとして、私たちは「OPENNESS!(オープネス)」開かれていることを掲げました。
美術館は単に美術作品を鑑賞したり、カフェでおしゃべりするだけでなく、誰もが自由に入れる公共的な性格を持つことが大切であると私は考えます。
倉吉という場所に立地するからには、市民のみなさんと積極的な関係を結ぶことが死活的に重要です。そのため、ほかに例をみない、史跡大御堂廃寺跡歴史公園に向かって広がるファサード、光があふれる空間に特徴づけられる開かれた建築を準備しました。内部は展示室以外すべてフリーゾーンですから、「ひろま」で読書することも、キッズスペースで休憩することも、展望テラスからはるか大山を望むことも自由にできます。このような空間がほかにあるでしょうか。
さらに運営面でも市民のみなさんと協働したいと考えています。TMOA+(ティーモアプラス)というボランティア組織には開館前に300人を超える方々が登録していただきました。小学生と作品をつなぐファシリテーター、ワークショップの手伝い、学芸員の補助といった多彩なメニューをそろえて、みなさんの参加をお待ちしています。
市民のみなさんと一緒に進んでいく美術館の活動が今始まります。

問合せ:美術館まちづくり推進室
【電話】27-0521
【FAX】22-8144