健康 智頭病院だより

■令和6年度病院事業決算が確定しました。
▽智頭病院利用状況
智頭病院の利用状況は、令和5年度と比較すると、入院患者数は5・7%、老人保健施設の入所者数は1・9%増加となり、病床等の利用率は上昇しました。一方で、外来利用患者数は、1日あたり1・9人減少しています。これは、新型コロナウイルス感染症などの受診者数の減少に加え本町の人口減少も影響していると考えられます。
現在、地域医療提供体制の確立のために経営強化を進めておりますが、今後も利用者の確保に取り組む必要があります。まずは、多くの皆さんに「かかりつけ医」として利用していただくことが第一となります。また、鳥取市内の急性期病院からの患者受入を積極的に進めることで、病床利用率の向上にも取り組んでまいります。

一日平均患者数(外来):158.5人(R5:161.3人)
一日平均患者数(入院99床):83.1人(R5:77.4人)
一日平均利用者数(老人保健施設45床):44.1人(R5:43.3人)
一日平均利用者数(デイケア):9.6人(R5:10.1人)
一日平均利用者数(訪問看護):20.4人(R5:21.1人)
病床利用率:83.9%(R5:78.2%)

▽令和6年度収支決算報告(単位:千円)

※決算額は税抜きです。

▽支出の状況について
支出の状況については、人件費や光熱費などの経費が上昇しています。これは、全国的な賃金上昇に伴う給与改定や処遇改善の実施、医療・介護サービスの提供を継続するための人材確保により、人件費が増加したことによるものです。また、電気代や燃料代、食材などの材料費についても物価の高騰が続いており、総費用を押し上げる要因となっています。今後も、収入確保と経費節減の取り組みに注力してまいります。
智頭病院はかかりつけ医として、今後とも町民の皆さんが住み慣れた地域や自宅等で暮らし続けていただくため、地域包括ケアシステムの取り組みを進めてまいります。退院後は、必要に応じて訪問診療や訪問看護、デイケアなどを組み合わせて利用することで在宅で過ごしながら、療養を両立していただけるよう体制を整えていますので、いつでも相談してください。