くらし まちをよくするマイレポート

松江の星空を楽しむ・届ける・守る
松江星の会 安部裕史(あべひろし)

私たち松江星の会は、市役所屋上で開催される「天文教室」のお手伝いを続けています。天文教室の歴史はとても古く、1962年に旧庁舎建設に合わせて天文台が建設されたのと同時に毎週1、2回の天文講座が開設され、これが現在の天文教室のルーツとなっています。旧庁舎解体とともに天文台はなくなりましたが、天文教室はその後も毎月開催され、多くの市民が星空を楽しんでおられます。今秋完成する新庁舎では最上階の展望デッキで開催されることになっています。まさに、松江の夜空をずっと見守ってきた事業といえるでしょう。
一方で、こんな活動もしています。松江テルサの入り口付近で行う「街角スターウォッチング」です。いくつかの天体望遠鏡を用意し、道行く方に星を見ていただきます。みなさんが口々に言われるのは「こんなに明るいところで星が見えるの?」。ところが、天体望遠鏡で見る月や惑星はとてもきれいで、特に土星は大人気です。私たちもみなさんといっしょに星を見ながら、いろいろな会話ができるのが楽しみです。
さて、今秋の話題といえばNHKの連続テレビ小説「ばけばけ」ですね。実はラフカディオ・ハーン(ヘルン先生=小泉八雲)は天文が大好きでした。日本に来る際には天文の専門書もいっしょで、それらは富山大学のヘルン文庫に残されています。この秋はヘルン先生とセツさんが見上げた松江の星空を想い浮かべながら、星空を楽しみたいものです。

※天文教室の開催情報は毎月市報の「情報ひろば」に掲載しています。