- 発行日 :
- 自治体名 : 島根県雲南市
- 広報紙名 : 市報うんなん 2025年2月号
放射線技術科診療放射線技師 二見 真奈美(ふたみまなみ)
現在、乳がんは約9人に1人がなるといわれています。また、他のがんに比べ40代後半から50代後半までと発症するピーク年齢が早いのが特徴です。
女性として、社会的、家庭的にも大切な時期になりやすいがんではありますが、早期に治療を行えば治る可能性が高いがんであるといわれています。そのため、乳がんを早期に発見することが大切になります。
乳がんは自分でも見て触って発見できる数少ないがんです。乳がんを発見するためには、自分の乳房を見て触れて自己検診することです。
早期に発見するため、40歳から2年に1度の乳がん検査はもちろん、20代からは1~2週間に1回、最低でも月に1回自己検診をすることを習慣にしましょう。
ここでは、自己検診の方法を紹介します。
■自己検診の方法
(1)鏡の前で乳房のかたちをチェックしましょう
鏡の前に立ち、腕を高く上げた姿勢と腕を腰に当てた姿勢で乳房の状態を正面、側面、斜めを見て次のことを確認します。
・左右の違いはありませんか?
・乳首に陥没(へこみ)や湿疹はありませんか?
・皮膚にくぼみやひきつれはありませんか?
(2)浴室で乳房に触れてチェックしましょう
ボディソープやせっけんなどで体を洗う時に指を揃えて「の」の字を書くようにクルクル動かしながら、わきの下から乳首まで乳房全体をくまなく触りましょう。
(3)あおむけに寝てチェックしましょう
あおむけになり、背中の下にあまり高くない枕か折ったタオルを入れ乳房が胸の上で均一に広がるようにします。
指を外から内側にすべらせながら圧迫します。
・しこりはありませんか?
(4)しぼってチェックしましょう
乳房や乳首を絞るようにつまんでみましょう
・乳首から血液の混じったような分泌液はでてきませんか?
以上の4つのことを生理が終わって1週間前後のところで(胸が張って痛くないとき)、閉経後・子宮摘出後の人は毎月、日にちを決めて月に1回は自己検診しましょう。
当院では、マンモグラフィ検査を女性の診療放射線技師が実施しています。
検査、自己検診、症状で不安なこと、気になることがあれば気軽にご相談ください。
たくさんの方が乳がん検診をしてくれることを願っています。
乳がん検診の予約、相談については保健推進課(【電話】0854-47-7510)にご連絡ください。