くらし 人権ひとくちメモ

■「アイヌの人々に対する差別」
日本における先住民族であるアイヌの人々は、現在の北海道を中心に、東北地方、サハリン、千島列島などで独自の文化・伝統を持って暮らしてきました。
明治維新以降の「北海道開拓」の過程で、アイヌ民族独自の風習の禁止や日本語の使用の強制など、大々的な同化政策が行われ、これによりアイヌの人々は独自の民族文化、伝統的な生活習慣等を禁止され、社会の一員として存在する民族固有の尊厳は認められず、日常的にも苦しい生活を強いられました。
この問題を解決するため、平成9年に「アイヌ文化の振興並びにアイヌの伝統等に関する知識の普及及び啓発に関する法律(アイヌ文化振興法)」が施行され、アイヌ語や民族舞踊などの伝統文化を学んだり発表する機会など、様々な事業が行われるようになり、アイヌの人々の歴史や文化等に対する一般社会の関心も高まりました。
また、令和元年には、「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」がアイヌ文化振興法に代えて施行されました。この法律はアイヌの人々が先住民族であることを明記し、アイヌ政策を総合的かつ継続的に推進することが定められました。
しかし、アイヌの人々に対する誤った理解により、アイヌの人々への偏見・差別が依然として根強く残っています。
私たち一人ひとりが、アイヌの人々の歴史や文化を正しく理解し、偏見や差別のない共生社会をめざしましょう。