- 発行日 :
- 自治体名 : 岡山県岡山市
- 広報紙名 : 市民のひろばおかやま 2025年4月号 No.1471
◆先発医薬品を希望した場合は医療費に特別料金がプラスされます
岡山市薬剤師会
医療機関で処方される薬には、大きく分けて先発医薬品とジェネリック医薬品(後発医薬品)があります。先発医薬品とは、最初に開発・承認・販売された医薬品のことで、新薬とも呼ばれ、販売後10年間くらいは特許が与えられています。
一方、ジェネリック医薬品とは、先発医薬品の特許が終了したあとに製造される、同じ有効成分を含む医薬品です。先発医薬品と同等の効能・効果をもちながら、開発費用が少なくてすむため、価格は先発医薬品より安くなっています。
国は医療費抑制のため、ジェネリック医薬品の積極的な使用をすすめてきましたが、これをさらに強化するため、2024年10月1日から、原則として医療上の必要性がないのに、患者さんが「後発医薬品ではなく先発医薬品(長期収載品)を使いたい」と希望した場合、先発医薬品と後発医薬品の差額の4分の1相当を患者が実費で支払うしくみ(選定療養費制度)を導入しました。
これは、複数の選択肢がある場合に、より高いものを選べばその差額を自己負担して頂くというしくみで、差額ベッド代や紹介状なしで大きな病院を受診したときに費用が高くなるのと同じです。
ジェネリック医薬品への変更に抵抗があり、躊躇(ちゅうちょ)している方、今一度、薬剤師に相談してみませんか?