くらし 記念講演「本気で夢を追い続けた17年間の陸上競技人生」

◆2020東京オリンピック 女子4×100mリレー
元日本代表 齋藤愛美さん
(プロフィール)
1999年高梁市生まれ。高梁中学校時代に第41回全日本中学校陸上競技選手権女子200mで8位入賞。倉敷中央高校へ進学後、U20日本記録樹立。大阪成蹊大学に進学し日本陸上競技選手権や国民体育大会で上位成績を収める。大学4年時には2020東京オリンピック日本代表として4×100mリレーに出場。
2023年現役引退。

式典後には、東京オリンピック元日本代表の齋藤愛美さんによる記念講演が行われ、数々の苦難を乗り越えてオリンピック出場にまで至ったエピソードが語られました。
走り幅跳びで国体に出場した父と、短距離のインターハイ選手だった母の影響で陸上を始め、中学校時に全国大会で8位入賞。高校時にはU20日本記録を樹立し、大学4年時にはオリンピック出場と輝かしい成績を収められてきた齋藤さんですが、その陰には度重なるけがや、大会で手足に力が入らなくなる症状のイップスに陥った過去があったことを明かされました。
また、挫折を繰り返す中で、家族やチームメイトなど周囲からもらった励ましが大きな支えとなったことや、失敗を怖がらずに挑戦し続けることの大切さなど、当時の思いに胸を詰まらせながら語る齋藤さんの言葉に、多くの来場者が胸を打たれました。
講演の終盤には、大好きな故郷・高梁へ戻ってきて、これから未来へ向かって進んでいく子どもたちの夢や希望を後押ししたいと今後の抱負を述べられ、次世代の育成を見据えた眼差しは輝いていました。