くらし 尾道市の財政状況をお知らせします 令和6年度決算(見込み)(2)

■企業会計決算(見込み)
事業で得られる収入で支出をまかなう会計です。水道・下水道・病院の3つの会計があります。

▽水道事業
・収益的収支
事業収益では、家事用を中心に給水収益がやや改善したものの、一般会計負担金の減少などにより、1302万4千円(0.4%)の減収となりました。一方、事業費用では、久山田貯水池からの取水量増加に伴い、受水費が減少したものの、人件費や減価償却費の増加により、1944万円(0.6%)の費用増となりました。その結果、収支差引1億1572万4千円の純利益を計上することとなりました。
・主な建設改良事業
明現配水池築造工事(造成・基礎)を施工するとともに、老朽化した管路の更新により耐震化を行いました。)
今後、給水収益の増加を期待することが難しい状況にありますが、尾道市上下水道事業ビジョンやアセットマネジメントを基軸として、中長期的展望を視野に入れた持続可能で強靭な事業の構築を図りつつ、安全で良質な水の安定供給の継続に努めてまいります。

損益計算書 R6.4.1~R7.3.31(単位:千円)

貸借対照表 R7.3.31現在(単位:千円)

問合せ:上下水道局経営総務課
【電話】0848-37-8701

▽下水道事業
・収益的収支
事業収益では、排水戸数の増に伴う下水道使用料の増加により、3225万1千円(1.8%)の増収となりました。一方、事業費用では、処理場の修繕費や減価償却費などの増加により、3453万3千円(2.0%)の費用増となりました。その結果、収支差引9638万1千円の純利益を計上することとなりました。
・主な建設改良事業
下水道計画区域内の未普及地区解消や雨水の適正処理のため、新浜地区・天満地区・栗原西地区などを中心に管渠築造工事を行いました。
今後は、老朽化した施設の更新による資金需要の増大が見込まれますが、尾道市上下水道事業ビジョンやストックマネジメント計画を基軸とし、引き続き普及地区拡大に向けた管渠整備を図りつつ、コスト意識を持ちながら効率的な経営に努めてまいります。

損益計算書 R6.4.1~R7.3.31(単位:千円)

貸借対照表 R7.3.31現在(単位:千円)

問合せ:上下水道局経営総務課
【電話】0848-37-8701

▽病院事業
・収益的収支
市民病院は、その他特別利益を含め、事業収益77億1131万4千円に対し、事業費用79億6218万7千円で、差引2億5087万3千円の損失が生じました。
公立みつぎ総合病院は、その他特別利益を含め、事業収益64億6473万3千円に対し、事業費用66億6985万9千円で差引2億512万6千円の損失が生じました。
・市民病院
地域の医療機関と連携し、医師を中心とした多職種協働によるチーム医療を実践し、安全で質の高い医療の提供に努めました。また、高度・多様化する医療需要に対応するため、放射線治療装置をはじめ、生体情報モニタ、手術台、全身麻酔装置などの各種医療機器の更新を行い、病院機能の強化と患者サービスの向上に努めました。瀬戸田診療所では、これまで同様に地域で求められる医療の提供に努めました。
・公立みつぎ総合病院
地域包括ケアシステムの構築により、救急医療及び疾病の治療から地域住民の健康づくり、介護予防、リハビリテーション、在宅ケア、さらに介護・福祉までのシームレスなサービスを提供してまいりました。主な事業として、医療用画像管理システムや生理検査・内視鏡情報管理システムをはじめとする医療機器等の更新を行い、医療提供体制の充実を図りました。
病院経営に大きな影響を与えてきた新型コロナウイルス感染症は、減少傾向であったものの、昨今の人件費増加、物価高騰などにより、引き続き厳しい経営状況の中での医療提供となりました。
両院ともに、公立病院が担うべき役割・機能を明確化し、地域において必要な医療を安定的かつ継続的に提供するために、更なる医療提供体制の充実と経営の効率化を図り、地域の中核病院としての役割を果たしてまいります。

損益計算書 R6.4.1~R7.3.31(単位:千円)

貸借対照表 R7.3.31現在(単位:千円)

問合せ:
市民病院経営企画課【電話】0848-47-1155(代)
公立みつぎ総合病院経営企画課【電話】0848-76-1111(代))

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問合せ:財政課
【電話】0848-38-9323