子育て シリーズ 躍動する子どもたち! 「科学研究編」

このコーナーでは、隔月で市立学校の取り組みや児童生徒の活動の様子を紹介します。

■西城小学校
西城小の3年生は、本年度、教室で飼育している「ニホンヤモリ」を学習材とし、科学研究に取り組んでいます。「しっぽが切れてしまったヤモリはどうなるのだろう?」「なぜ、ヤモリは壁などを登ることができるのだろう?」など、日常の暮らしの中から疑問に思ったことを出し合い、その解決に向け学習を進めています。
継続的に写真を撮り、変化していく様子を見たり、撮影したヤモリの吸盤を拡大して詳しく観察したりするなど、タブレットなどのICTを活用しながら取り組んでいます。
また、児童にとってこのヤモリは「よき仲間」という存在で、みんなから愛されています。
適切な飼育方法や命の大切さについて触れることで、児童の心も育っています。

■総領小学校
本年、総領小学校では、5つの科学研究を行っています。
児童が身近に感じた「なぜだろう?」「調べてみたい」という疑問を、グループに分かれて研究しています。
あるグループは「水は土に染み込んでいくはずなのに、なぜ田んぼには水がたまっているのだろう?」という疑問を持ち、土の種類と水の染み込み方、その速さを調べました。
また、災害に備えて身近な物を使って火を起こす方法について調べるグループもあり、児童が自ら考え、日々の疑問を探究する姿が見られました。
科学研究では、思考力、観察力、課題解決力など、さまざまな力が育ちます。「やってみたい」「調べてみたい」という探究心を大切に、今後も学び続ける児童の育成を目指していきます。

■比和小学校
自然豊かで科学が身近な比和の地で育った比和っ子は、科学研究にも伝統的に取り組んでいます。
「比和川」をテーマに、水質や水生生物を経年調査したり、比和に自生する絶滅危惧植物「ヒゴタイ」をテーマに、その特徴や自生地を調査したりする活動を代々受け継いで取り組んでいます。
水生生物の調査では、サワガニやトビケラなどの生物がたくさん見つかり、比和川が清流であることが証明されました。ヒゴタイの観察では、デジタルイラストなども活用しながら、細部まで観察してスケッチすることの重要性を学びました。
学校の活動だけではなく、自主的に比和自然科学博物館の特設講座に参加する児童もおり、比和の地で、科学探究の芽は脈々と息づいています。

問合せ:教育指導課指導係
【電話】0824-73-1184