くらし 第3次下関市総合計画
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- 発行日 :
- 自治体名 : 山口県下関市
- 広報紙名 : 市報しものせき 令和7年4月号
■まちづくりの基本理念
▽可能性を築くまち
目指すべき本市の将来像を描き、その実現に向けて今後10年間の取組をまとめた新しいビジョンを、市と作成に関わった市民が一体となって共同で策定し、「可能性を築くまち」を基本理念として定めました。
そこには、市民や下関に関わる人たちに向けて、「誰もが安心して未来を描いていける環境を整え、各々が個性を活かし、輝けるまちを、下関で暮らす市民、活動する人たちと一緒に築いていきたい」という想いをこめました。
可能性というのは、必ずしも新しいことへの挑戦を示すものではありません。「誰もが安心して未来を描けるか」ということを基盤として考えています。
まず、誰にとっても安心して暮らせるまちであり、地域みんなで子育てをするまちであること。国籍・性別・年齢・障害の有無などに左右されることなく学ぶことができ、働くことができるまちづくりが不可欠です。
その上で、何か歩みを進めよう、挑戦をしてみようとする意識を育み、下関の価値を存分に活用した挑戦が実現できる環境を整えていきます。
下関は、多様な自然環境があり、各地で育まれた地域資源によって、幅広いライフスタイルが選択できるまちです。そして、古くから海峡のまちとして、歴史を動かそうとしてきた人びとが交差してきた土地でもあります。
私たちは、そんな下関の可能性を信じています。
▽第3次下関市総合計画 冊子
【URL】https://www.city.shimonoseki.lg.jp/soshiki/1/127695.html
■私たちは、下関の可能性を信じています。
変化を追い風に、新しい視点を持ち、かつ俯瞰して、下関というまちを捉え直し、住みやすい、住み続けたい、下関で挑戦したいと思われるまちを目指していきます。
下関の土地自体が持つ「可能性」と、下関に暮らす・関わる人たちの「可能性」を築いていき、未来へと下関を繋いでいきましょう。
■第3次下関市総合計画
総合計画は、下関市のまちづくりの最も重要な計画です。この計画では、これからの下関市の将来像を描き、その目標を達成するため、各分野で実施する取組の方向性をまとめています。
第3次下関市総合計画の計画期間は2025年度から2034年度までの10年間です。
▽基本構想
・可能性を築くまち
本市を取り巻く現状や課題を踏まえ、10年後に目指す将来像に向けて、まちづくりの基本理念を定めました。
※上記に掲載。
・市民の声
市民・若者アンケート+パブリックコメント+市民説明会+総合計画審議会
▽基本計画
基本構想を実現するために、施策の全体的な流れを示します。各分野の課題や解決策の方向性を明確にし、施策を進めるための具体的な目標も設定します。
(1)産業就業
(2)交流にぎわい
(3)こども子育て教育
(4)健康・保健福祉・医療
(5)都市基盤生活基盤
(6)環境
(7)安全・安心共生・協働
(8)行政経営
▽10年後の下関
・下関は「住みやすいと思う」市民の割合
2023年基準値 88%→2034年目標値 100%
・下関を「自分のまちとして愛着を感じる」市民の割合
2023年基準値 84%→2034年目標値 100%
・下関に「住みたい・住み続けたいと思う」市民の割合
2023年基準値 70%→2034年目標値 100%
・若者(39歳以下)の社会減ゼロ
※「パブリックコメント」とは、自治体が新しい政策や計画を定めるときに、事前に市民の意見を募集する制度のこと。
※「社会減」とは、転出者が転入者を上回ることによって人口が減少すること。
■下関を考える
▽総合計画審議会公募委員
斉藤圭祐さん
・「可能性を築くまち」に懸ける願い
私たちが暮らすまちが「どのようなビジョンを持ち、何を課題とし、どのように動いているのか」に、市民として関心がありました。そして下関市の10年間を見据えて設定する計画目標の文言が、私たちの想いとどれくらい重なっているかを、確かめたかったということもあります。
今回策定した、まちづくりの基本理念「可能性を築くまち」の実現に向け、ここに込められた想いが多くの市民に共有されることで、皆さん一人ひとりが下関市のありようやポテンシャルについて考えるきっかけになればと期待しています。現状は現状として踏まえつつ「自分はこう考える」という流れ…。そうして、多様な主体とその活動が積み重なる、その先により具体的で下関らしいビジョンが生まれればと願っています。
▽総合計画審議会公募委員
日下まりあさん
・若者世代の関心を高め、参画を促す、まちづくりを
私の役割として「Uターン移住者の気持ちや、20歳代の若者として何を感じるか」を発言・行動しようと決めました。若者の人口流出をどのように防ぐかなどの議論の中で、私たち委員が発言した意見が計画案に反映されたこともあり、プロセスを踏み発言をすれば「変わるんだ」と実感しました。
そこで、総合計画審議会という範囲を超えて、市民みんなで考えれば、もっと面白くなると思い、共感してくれる仲間とともにSNSで「#パブコメしようぜ」と呼び掛けたり、若者を中心としたワークショップなどを開催し、少しでも意見が挙がるよう活動しました。市民が声を挙げ、総合計画が良くなれば、私にも市民みんなと同じ分だけ恩恵がありますからね。市民の皆さんが下関市に住む自分を肯定できるようなまちの実現を期待しています。
※写真は本紙参照
問合先:企画課
【電話】231-1480