- 発行日 :
- 自治体名 : 山口県下関市
- 広報紙名 : 市報しものせき 令和7年4月号
■第78回 滝廉太郎記念全日本高等学校声楽コンクール第2位
城 芽衣菜さん
第78回滝廉太郎記念全日本高等学校声楽コンクールで第2位に輝いた、城芽衣菜さんを紹介します。
予選会を兼ねた各県大会で、1位を取った者だけが出場できるこの大会。各県の代表者32人が、ピアノ伴奏での独唱で課題曲と自由曲を披露しました。全国で2位の成績を収めた城さんには、ウィーン短期留学助成金が贈られました。
▽声楽だけじゃない城さんの毎日
声楽の道を歩む城さんの最初の一歩。それは、熊野小学校3年生で入った合唱クラブでした。音楽好きな家族に囲まれて育った城さんには、自然なことだったのかもしれません。
中学1年生の頃から週1回の個人レッスンに通い始め、数々の発表の場で経験を積んでいく城さん。しかし、城さんの毎日は声楽だけではありません。中学校では卓球部、高校ではなぎなた部で汗を流す日々の中で、いったいいつ練習を?
「朝と昼休みに音楽室を借りて、自主練をしました。発声練習をし、教本を練習して、それからコンクールで歌う曲を練習します」と話す城さんに、コツコツと練習をするタイプですかと尋ねると、城さんは満面の笑みで「いいえ」。練習よりも本番で歌うのが何よりの楽しみなのだそうです。
クラス担任だった中村香織先生は「天真らんまんで高校生らしい子なのに、歌うときは普段とは全く違った一面を見せます」と話します。
▽追い求める理想の歌声
楽器と違って、歌声は自分だけのもの。「歌は一番自分の個性が出せる音楽だと思っています。明るくて、カーンと鳴り響く声で、ちゃんと言葉(歌詞)が聞こえてくるような歌声を目指したいです」と城さん。
「ウィーン留学に行って、いろんな人の音楽を学んで、たくさん吸収して帰ってきて、いろんなコンサートに出て、コンクールで全国優勝して、将来はジルベスターコンサートに出たいです」と、また、充実した新しい毎日が始まりそうですね。
※写真は、本紙またはPDF版をご覧ください。