- 発行日 :
- 自治体名 : 山口県下関市
- 広報紙名 : 市報しものせき 令和7年4月号
このページは、小・中学生、高校生を対象に市内で働く人・職業を紹介しています。先輩たちのメッセージを参考に、未来の自分を探してみませんか。
■ガントリークレーンオペレーター 川野博文さん
下関市出身
▽どんな仕事ですか?
ガントリークレーンは、船に積まれたコンテナを積み下ろしするための巨大な乗り物です。高い操縦席からコンテナの位置を確認し、コンテナの四隅の穴にスプレッダーと呼ばれる吊り具の爪を正確に引っ掛けて運ぶ、繊細な作業です。
▽大変なことは?
操縦席は、高さ35メートルの位置にあり、最初は怖く感じることも。コンテナは、ワイヤーで吊るされているだけなので、風や波の強い日は、吊っているコンテナも、船も揺れて操作が難しく、慎重な作業と集中力が求められます。
▽この仕事のやりがいは?
世界を相手にするスケールの大きな仕事。世界中から届いた荷物を船から降ろし、日本の貨物を海外へ送り出します。狙いどおりにコンテナを運べたときの達成感は格別。乗り物好きにはたまらない仕事ですね。
▽巨大なUFOキャッチャー?
ガントリークレーンは、船に積まれたコンテナをつかみ、積み下ろしをするための乗り物です。スプレッダーと呼ばれる、コンテナをつかむ吊り具の真上に操縦席があり、操縦席ごとアームの上を移動して、スプレッダーを操作します。ガラス張りの床越しに船上や地上の様子を見ながら、細かい操作をしているのが、オペレーターの川野さんです。
▽集中力と危険予知力が不可欠
コンテナの四隅にある穴に正確にスプレッダーの爪を差し込まなければなりませんが、風や波の影響で、コンテナも船も揺れるため、高い集中力が求められます。
また、地上・船上の作業員の位置や動きを唯一見渡せるオペレーターは、無線で彼らと連携しながら、安全に、慎重に作業を進めます。
「一発でスコンと決まった時は最高に気持ちいい」と笑顔を見せたのはつかの間、「気を許すと人の命に関わる事故につながるため、五感を研ぎ澄ませて作業しています」とすぐに表情を引き締める川野さんでした。
・まるで飛行機のコックピットみたい。
・足元はガラス張り。真上からコンテナをつかむ。
※写真は、本紙またはPDF版をご覧ください。
取材協力:下関海陸運送
【電話】227-4441