くらし 《特集》市報で伝わる。(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 山口県下関市
- 広報紙名 : 市報しものせき 令和7年7月号
【URL】https://www.city.shimonoseki.lg.jp/site/kouhou/
全国には1724の市町村があり、その自治体の数だけ広報誌があります。所変われば広報誌も変わる…、広報誌とはその街で暮らす人に思いを巡らせ、作られた地域専門誌と言えます。
・昭和16年7月11日 「下関」発行
発行開始から1,367号まで、昭和の下関の出来事が記録された市報(一部、平成元年を含む)。
・平成元年4月1日 「潮風」発行
市制100周年の節目に誌名を変更。創刊号は圧巻の52ページ。
・平成10年4月1日 「みらい」発行
・平成17年2月15日 「かがやき」発行
1市4町が合併し、新たな下関市誕生に伴い、リニューアル。
・平成22年5月1日 「しものせき」発行
・令和元年5月1日 「しものせき」の題字にローマ字を追加。
下関を愛しUターンした男
当時の出来事や社会情勢が記録されていて、タイムスリップした気分。
■市報「しものせき」の役割とそこに込めた思い
歴史をたどると、下関市で市報が最初に発行されたのは、昭和16年7月11日。それ以降84年もの間、市報はこの街の姿をつづり続けてきました。市報の今と昔…印刷技術やデザイン、文章の表現などは違いますが本質は同じです。市報は今も、市政の動向や各種市民サービスの情報を正確に伝えたり、地域の情報を伝え、市民の地域への愛着や参加意識を高めたりする役割を担っています。
その役割を果たすために重要なことは、一方的な情報発信ではなく「伝えたい」と「知りたい」をつなぎ、伝わる工夫をすることです。「そうだね・助かるわ」と理解され、共感が得られ、好感を持たれる。その結果、市民と行政との間に信頼関係が築かれることを願い、私たちは市報を作っています。
■主役は誰だ
市報を作る上で特に力を入れているのは、特集ページと地域情報ページです。それは年齢や性別、価値観等が異なる私たちが共有する「下関」の物語が詰まっているからです。読者の中にはお気付きの方もいるかと思いますが、市報には毎号多くの市民が登場します。そうです。下関の物語の主役は、皆さんなのです。
今年、まちづくりに取り組む皆さんの姿を紹介した市報が、全国広報コンクールで高く評価されました。この記事の主役もやはり、皆さん。これからも皆さんと一緒に、魅力的な市報を作っていきたいと考えています。
■市民アンケート調査を実施
これまで、市報の読者アンケート調査やお便りなどを基に、記事を選定し、分かりやすく興味や関心をひく文章・デザインを心掛けて、伝わる工夫をしてきました。
しかし実際に、市民の皆さんが市の広報を「どう評価し、どこにニーズがあるのか」は統計で把握することが有効で、広報の充実につながると考え、令和6年に無作為抽出による市民アンケート調査(今回は市報を中心とした設問)を実施しました。今後、定期的に市民アンケート調査を行い、データの推移の結果に合わせて、より良い広報の在り方を検討する予定です。